「ChatGPTは5年後に使われなくなる」ーメタのチーフサイエンティストが批判 AIバブルには陰り
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ヤン・ルカン氏が悪役のようにも書かれてしまっていますが、ルカン氏はAI画像認識を革命的に後押ししたCNN(畳み込みニューラルネットワーク)を開発し、機械学習の世界的なアワードであるチューリング賞も受賞、ジェフリー・ヒントン氏と並んで"AI界のゴッドファーザー"の一人とも呼ばれる、世界的権威です。
そのため、彼の言葉は単なる批判を超えた重みと説得力があるもので、とくに「技術的には革新性がない」という点は、AI研究者の中では通説でもあります。(Chat GPTのベースとなっているGPTが登場したのは2018年のことで、枯れた技術という見方もできる)
また元々、AI・機械学習という技術は学術論文などの形でオープンソース化されることで発展してきた分野であることから、近年の民間企業が秘密裏に開発を進め、その内容を公開しない状態は、これまでの研究の歴史やコンセプトに反することであり、返って全体としての技術進化を止めてしまう危機に犯される可能性も否定できないところがあります。
わずか1年前にはChatGPTのようなサービスが登場するなど想像もしていなかったことを考えると、5年後には新たなサービスに形を変えていると考えるのが自然です。ただそれが、オープンな状態から生まれてくるのか、一部企業に限定されたクローズドなものとして生まれてくるのか、その岐路には立っている状況です。5年もあれば、新しいサービスやAIにとって変わられていることは間違いないでしょう。Metaしかり、ChatGPTをつくったOpenAIですら、よりよいサービス、新しいAIを日々研究開発していますから。
「ChatGPTを開発したOpenAIが特に先進的というわけではなく、単に技術を上手く組み合わせたに過ぎない」のあたり、アップルも同じと考えると、ChatGPT(の後継サービス)は5年後もいるかもしれませんね。
「ルカン氏の考えでは、大規模言語モデルで訓練されたAIシステムは純粋にテキストによってのみ訓練された非常に限定的なものであり、現実世界における人類の本当の経験を学ぶことはできない。」は、全く同感で、だからこそ、脳にチップを埋めて言語化前の情報も情報化しようとする人が出るのだと思います。