ミャンマー首都に巨大大仏 軍事政権、巨費投じ国威発揚
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ルビーなどの宝石の産地であるミャンマーは、白大理石の産地でもあります。
この白大理石はルビーの母岩ですから、白大理石の分布とルビーの産出地は大いに関係があります。
ギリシア、イタリアも白大理石の彫刻が古代から多いことで知られていますが、ミャンマーも仏像は白大理石が多いです。
白大理石のミャンマー製仏像は広く流通していて、それなりの規模の産業です。
仏像建立は、公共事業であり、仏教界の懐柔でもあります。
国軍は、仏教界の懐柔にはある程度成功しています。
民主派の仏教僧もかなりいますが。
国軍の最大の問題は、経済的な無策であり(軍事政権というのはだいたいそうですが)、通貨チャットの下落、年間20%を超えるインフレ、インフラを整備できず停電が頻発、といった、2016~2020年の民主化期に急速にGDPが伸びた分を帳消しにする事態になっています。
日本でも、コロナ禍に際して、「大仏建立しかない」という冗談がありましたが、本当に大仏建立が主な対策になってしまうような軍事政権が権力を握るのは不幸なことです。軍政になってからかなり初期から動いていました。国営新聞の1面にもちょいちょい報じられていました。ミャンマー情勢を定期的に説明する仕事をしていましたが、なぜ仏像の建設動向をフォローするのか、ということも話していました。
独裁者のブロンズ像よりはマシなんでしょうが...
ミャンマーのクーデター後の混乱が、何らかの形で収まったとしても、この場所が観光地として皆から愛されるのは少なくとも20年後くらいじゃないでしょうか。