ウクライナ産農産物 輸出めぐる合意 ロシア「履行停止」と発表
NHKニュース
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完全な破棄ではなく、交渉の駆け引きのプロセスのようです。ロシアの揺さぶりは今夏のエルニーニョの発生と重なり、世界的な食料不安のリスク要因。早期の延長合意が望まれます。
ロシア側は経済制裁で締め出された国営の農業銀行のSWIFTへのアクセス再開などを求めています。欧州もこの点には譲歩する姿勢がみられています。1年に渡って続いてきたロシアとウクライナの輸出協定が、停止されることになりました。
この協定によって、両国は黒海を通って、小麦、ヒマワリ油、肥料などを輸出してきました。
ロシア政府は、「要求が満たされなかったので、協定の履行を停止する。要求が満たされれば協定は再び履行される。」という声明を出しています。
「要求」というのは、欧米諸国や日本からのロシアへの制裁の解除を求める要求です。
ロシアもウクライナも、この協定が無くても穀物などを輸出するルートはあるので、両国からの輸出が止まるわけではありません。
ただし、より長い距離を鉄道で運ぶなどするため、コストがかかります。
協定が停止すれば、穀物の輸出でいえば、どちらかといえばロシアが有利です。
黒海を制圧しているのはロシア海軍の方なので。
小麦の国際市場価格が上がれば、ロシアが小麦輸出で得る外貨も増えます。エルニーニョも発生も小麦相場の押し上げ要因となりそうですね。
4月の政府小麦売り渡し価格は13%上昇のところを5.8%に値上げ幅を抑制しましたが、10月は政府の抑制策延長なかりせば、更に売り渡し価格上がる可能性があるでしょう。