【厳選5冊】10兆円起業家が、出版社をつくった理由
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いまテクノロジーの世界の話題をさらっている本を、次々と出版しているのが、シリコンバレーにある出版社のStripe Press(ストライププレス)。かの決済スタートアップのStripeの創業者が、世界を良くする思想やアイディアを本にして、広めるために2018年につくった出版社です。
その編集部のキーマンにインタビュー。Stripeが出している話題本はいくつもありますが、特に復刻本が面白いです。
「Where is my flying car?」 昔の名著の復刊本をStripeが出して話題になっている。実は私たちの社会は1970年代以降、進歩どころか停滞しているのではないか?ということを問いかける話題本。この本に触発されて、エネルギーやグリーン分野の起業を促しているという。
「Dream Machine」1960年代、パーソナルコンピュータの夜明け前に、科学者たちがどんな夢を追いかけたのか、それがどう国防総省ではぐくまれたのかを描いた作品、サムアルトマンがおすすめしていた。
ちなみに2023年後半には、ウォーレン・バフェットの盟友である、チャールズ・マンガーがかつて自費出版した金融本を出すということ。新作と過去の名作のコンビネーションが、この出版社がユニークに見える理由でもあります。オンライン決済サービスのストライプが、実は出版社も持っていることをご存じですか。共同創業者のパトリック コリソンは無類の読書好きで、経済成長や進歩に思いを巡らせる思想家でもあります。
ストライプ出版がかっこいいのは、どんな本を出すか、に一貫した信念があるところ。今すぐ役立つビジネス本だけではなく、過去の復刊本をヒットさせているところがつぼです。本の装丁やサイトのデザインもすごく可愛い。気になる本があれば、ぜひ手にとってみてください。シリコンバレーのPHP新書、みたいなかんじですが、この出版社の場合、より小さなコミュニティを対象としたものでしょう。小さいといっても、数百万人にはなると思いますが。
コンテンツ商売は、サブスクリプション商売となって久しいです。
これは、コンテンツを売るのは囲い込みが必要で、サブスクライブするコミュニティをつくらなければならない、ということです。
握手券付きならば、今どきでもCDだって売れる、ということです。
国民のあらゆる階層に売れる音楽、国民的~といったものは無くなりました。そもそも、外国の本ばかり読んでも何もかまわないのです。
PHP新書みたいなのは、水道哲学とかアメーバ式経営とか、国民的経営者みたいなのがいた時代の余韻としてつくられたものです。
今では、そういうのを読まないと経営者失格かというと、別にそんなことはありません。
成功した経営者が本を出したがるのはよくあることです。
ただ、シリコンバレーの経営者の本が、米国民から広く受け入れられることはないでしょう。
あれはもうああいう宇宙人みたいな人たちなのだ、というのが、ジョブズとかマスクとかいった人たちによって知れ渡っています。
そこで、サブスクリプション的商売ですが、米国の国民的メンターにはなれなくても、国内国外からサブスクライブするコミュニティをつくることはできるでしょう。