「強制性交罪」から「不同意性交罪」へ 改正刑法がきょう施行
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一般に相手に影響を与える行為において「同意」は実施の前提条件になっていることからみて、「強制」でなければ性犯罪における構成要件にならないという点についてはこれまで不十分だったと思います。
それに対して刑法改正により、「同意がなければ性犯罪を問える」となったので「犯罪を抑止する点」では前進と言えるでしょう。「不同意・・・」への名称変更も抑止力を発揮すると思います。また今回の改正において、これまで性犯罪として問うための証明に困難を伴ったいくつもの点が、より簡易な証明により犯罪性を問えるようになった点も前進だと思います。
一方で「同意がなかった」との主張で犯罪性が問えるのであれば、冤罪を生む危険性が高まりますが、悪用に対する抑止の方法や、現実的に法を適用する場合の具体的な基準は定まっていないように感じます。
「不同意」の訴えが「ないという主張」だけで成立するのなら大変です。「同意はなかった」との主張を避けるには、現時点の改正法の条文を読む限りにおいては、事前に書面にて覚書を記す等の証拠を残し、双方が自己防衛する必要性を感じます。
ただ、物的な証拠が重要になるほどに、性犯罪を企てる側はその取得に力を入れるようになり、犯罪の隠ぺいが巧妙になってくるという懸念も生じます。今後、さらに実効性がある方法に進化させてほしいと思います。ついに、ついに、性交同意年齢が今日から13→16歳へ引き上げられました。
ということは、16歳までに包括的性教育がちゃんとなされないといけないということ。ちゃんと自分で判断できるように。
知らないと判断できないでしょう。
逆に言えば、これまでは、性行為について教えてもいないのに、13歳で自分で判断できるよね、としていたんです、この国は。
子どもを守る社会になりましょう。具体的な処罰対象が言語化されたのは大きいと思います。同意規準年齢も引き上げになり、ようやくスタートラインに立てた感じでしょうか。
立証が難しいから告発を諦めたり、グルーミングによってマインドコントロールされているという例を今までに耳にしたことがあるので、そういった被害が少しでも減ることを願っています。
もちろん男性発の訴えももっと増えていいと思います。
