東証プライム維持「断念」48社 再編1年で選別始まる
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昨春の市場区分変更において、東証はプライムを「最上位」とは位置付けていません。「グローバルな投資家との建設的な対話を中心とする企業」向けの市場のつもりで、スタンダードやグロースとは並列の関係です。https://www.jpx.co.jp/equities/market-restructure/market-segments/index.html
したがって、プライムの基準に満たない場合は、他の市場で上場審査をイチから受け直すか、上場廃止、のはずでした(そうワーキングメンバーの方から聞いています)。しかし、かつての一部・二部のように無審査でスタンダードに行けると思い込んでいた企業があまりにも多く、特例措置として9月末までに無審査で移行できることに。
プライム市場に上場する最大のメリットは、TOPIXに組み入れられることで機関投資家のインデックス連動の売買があり、一定の流動性が担保されること。しかしそれも上場基準を満たさないと、1/10ずつゆっくりとTOPIXから外れていきます。それはもう必要ないし、グローバルな投資家の要求するガバナンスや開示などやっていられない、という企業がスタンダードやグロースを選択することは恥ずかしくありません。
もちろん「プライム」という響きがもたらす信用(感)も否定できないですし、中期的にはグローバル企業になる成長意欲のある企業は、IRの強化や流動株式比率の引上げなどの適合計画を実行し、なんとか残ろうとすることも良いと思います(それでIRに目覚める経営者もいます)。
どちらのパターンも、何も考えないで東証一部だったからプライムを選んだ会社よりは、よっぽど良いと思います。東証一部が丸々プライムに移行したので、市場改革の意味がないと言われてきました。48社がスタンダードに移るにしても、まだプライムは多い。M&Aしたり、株式の追加発行するなど大規模な資金調達を予定していないのであれば、プライムに上場しなくてもいいのではと思います。
そもそも東証一部二部みたいなティア構成ではなく、
プライムとスタンダードに序列ないのに、なぞにみんなプライムいこうとしたってところは、東証側の設計の意図が伝わりきらなかったという反省点あるでしょうね。
スタンダードに押し目買い企業たくさんあるよってなって売買代金ももっとふくらんでいってほしいです。
もちろん、グロースもそうだけど。
6月の売買代金が外国人の日本株買いでふくらんだのには少し夢を感じました。
夏枯れ相場をこえて、日本株に外国人がウェイトを増やしていってもらえますように!