ニトリ、全社員の8割にIT国家資格 25年までに
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企業のIT競争力向上を見据えて2年かけてやる施策のKPIとしては、ITパスポート8割は正直微妙です。暗記詰め込みで取れる入門資格で、実務応用性は薄いです。資格名になぞらえて言えば「パスポート(旅券)取らせてグローバル人材の適性を見ます」みたいなレベル。それなら、専門性・難易度が高めのIT資格で全社員の2割取得を目指すなど、出る杭を伸ばす施策のほうが結果として底上げにつながりそうです。もしくはこの8割に含まれない残り2割が役職者(≒高齢)だとしたら、その2割にこそITパスポートを取らせるべき。隗より始めよ、ですよ。
注目のコメント
私の前職もこの取り組みやっていますが、個人的には投資対効果は低いと感じています。社員が目的なしにITパスポートをとっても業務効率は上がっていませんし、イノベーションも起きていません。以下はITパスポートを一応自分自身でも取得した実体験も踏まえのコメントです。
ITパスポートの平均取得時間は100-180時間程度と言われており、出題範囲はストラテジー・マネジメント・テクノロジー系に分かれます。あまり実用的なものはなく、この知識詰め込みに100時間かけるなら、現場で導入しているデジタルツールの徹底活用や習熟度向上に時間を割いたほうが良いと思います。形骸的にIR情報で人的資本経営をアピールしたいのなら他のことに力を割くべきだと私は思います。公開データによるとこの会社は、一人当たりの教育費が上場企業平均と桁違いに大きいことで有名です。今の時代、生成AIを使ってどうビジネスを進めるかを形にしようとしているであろうことは容易に想像がつきます。DXなどと言っている間に次のもっと大きなDXの波が来た、これへの企業の対応で大きな格差が付きつつある、ということだと思います。
DXを進めるためには現場の人たちの「ありたい姿」を形にする必要があります。
また現場の人間がデジタルを理解していればその「ありたい姿」を元に「デジタル」を使い「形」にすることができます。
ITパスポートを取得することよりも「現場」の人が「デジタル」を理解していることが重要です。
その指標としての資格取得はある意味理にかなっています。
「デジタルは難しい」と敬遠していると置いていかれる時代です。