加熱する生成AIの日本語対応「大規模言語モデル(LLM)」の開発競争と政府の対応
デジタル政策と未来社会
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和製LLM(大規模言語モデル)を中心に、日本語対応している言語生成AIについて、大変わかりやすくまとめられている記事でした。
改めて各トピックを呼んでみて、個人的にやや腑に落ちないと思っているのは、経団連が国内でのLLM独自開発を推進しているその理由です。
そこには、「言語をはじめバックグラウンドの異なるわが国が、他国で開発されたAI、すなわち『人の褌』で相撲を取ることには限界がある。」とされているのですが、その一方で「同時に、わが国の取組みがガラパゴス化することのないよう留意したうえで……各国との連携をリードすることも求められる。」とも語られています。
すでにGPT系など海外製が比較的に日本語でも精度の高いLLMを発表されていることに加えて、MetaのLLaMAなどがオープンソース化されることによって性能を向上させるような例も多数出てきている中で、なぜあえて独自開発を推進するのか、その理由が「人の褌」だからというのはどうも腑に落ちませんし、かえってガラパゴス化を促進させるような気がしてなりません。
確かに日本ならではのニッチな領域に特化した言語生成AIが必要となれば一定の開発も必要かもしれませんが、スクラッチで独自開発を行うのは遠回りしているようにも思えます。
"独自開発"の内容が明確に定義されていないため真意は不明ですが、「全て日本製でなければならない」とするような旧態依然さを個人的には感じてしまうところです。最新の日本のLLM開発状況が良く分かるまとめです。
載っていないLLMとして、オルツ、AI inside、ELYZAもかなり頑張っていますね。