「金」価格が過去最高値を更新 1グラム9886円
テレ朝news
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教科書的にはドルが強くなればゴールドは売られる。しかし、いまはドル高にもかかわらずゴールドが買われてるのです。金価格はドルベースでは値動きが一旦、落ち着いていますが、円ベースでは加速しています。低金利政策の円に達して、金の価値の方が高いとの認識でしょう。そして、ドルベースで考えても、利上げによって5%を超える通貨ドルに対しても、ゴールドが人気化しています。理由は、シリコンバレー銀行の破綻以降ドルへの信頼が低下した点、さらには中国やロシアなど西側諸国以外の国がゴールドの保有比率を高めていることが挙げられます。本来、ドルとゴールドは逆相関関係のはずなのに、1つの示唆として受け止める必要があるかもしれません。
日本銀行が円の価値を積極的に毀損し始めた2012年の金の平均価格と、今年に入って後の平均価格とを比べると、金は対ドルで1.15倍、対円で1.94倍です。対ドルで見ると直近の金価格は2020年のピークから未だ遠く、歴史的高値からは程遠い。円の価値が大きく落ちたので、金が歴史的高値になったように見えるだけ。
金が高くなったというより、円が歴史的な安値になったというのが実相であるように感じます。金の高さが、日本人の購買力の低下を如実に表しているような・・・ 金のみならず、原油も天然ガスもルイビトンのバッグもロレックスも、日本人には高嶺の花になって行く (・・;ウーン