ゴールドマン、 アップルとの提携解消を検討中-報道
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BaaSがうまく行くためには、フロント側の企業とバックの銀行との適切な収益分配がカギの1つという気がしますが、この場合はそうはなっていないようですね。
バックに回る銀行はフロント企業が生む金融ビジネスに対応するインフラを持つことが必要で、それには相応の投資が生じるはず。その一方で、フロント企業からはバックの銀行はAPIで繋がるだけなので「取り替えのきく存在」に見える可能性も大きい。実際に取り替えた場合の口座移管とかどうするんだろうとも思いますが。
注目のコメント
Goldman SachsはAppleに対し、Apple CardとApple Savingsを提供しています。Apple Savingsは4.15%という魅力的な金利で、新規口座開設と預金残高を急拡大しています。
ただ、Goldman Sachsはこの2つのビジネスで利益を出せていません。持ち出しの方が多い。
Goldman Sachsは、リテール部門Marcusの立て直しが急務になっているのですが、Appleとの提携が負担になっています。当初から予測されていたことですが、ここまで急展開するとは、驚きです。それくらいGoldman Sachsにとって切実な問題なのでしょう。GSのように大きな本業がある金融機関が、プラグイン形式の金融サービスをアップルのようなプラットフォーマー(非金融プレーヤー)に裏方として提供し続けるには、GSの株主を納得させるだけのメリットが必要です。アメックスと組んでも、いずれ同様の軋みが起きるリスクがあるでしょう。プラグイン形式でのサービス提供をメインの事業としておこなう一定程度の(アップルの株主や経営陣を納得させられるだけの)レピュテーションを持つ信頼できるプレーヤーがそのうち出てくるのではないか?なければ、そういうプレーヤーが生まれるでしょう。