生成AIで共通指針、金融大手で策定 情報漏洩を予防
日本経済新聞
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産業界での生成AI活用に向けたルール・指針策定も活性してきた様相です。
金融業界はあらゆる産業の中でもAI活用がとくに進む業界です。その背景には企業が保有するデータの規模と整備状況、投資資金力、マニュアル化された業務運用など、AIとの相性が良い様々な背景があり、生成AIのビジネス活用も金融業界でとくに活性化することが想像されます。
海外に目を向ければ、BloomBerg GPTが産業特化型の生成AIとして、かなり早い段階で登場していました。そのため、こうした産業版のルール策定も金融業界で先行して進められることは、ある意味自然な流れのようにも感じます。
一方での懸念は、政府のAI戦略会議を中心に行われているそもそもの全産業を対象とした軸となるルール策定が並行して行われていることです。産業版の指針の内容が先走るようなものだと改訂が必至でしょうし、全体ルールとの整合性をとりながら個別最適化を図っていく舵取りが求められることになりそうです。教育は文科省がガイドラインを作るが、金融は業界が自主指針。他にも作る業界が現れそう。何にせよルールって強める方向に流れがちなので、いかに緩めるメカニズムにしておくかが大事ですよ、関係各位。