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日本でも承認「肥満治療薬」にあるこれだけの課題

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    マウントサイナイ大学 アシスタントプロフェッサー

    肥満の治療薬、オルリスタットは、こちら米国でも、60mgが市販で入手可能になっています。ただし、日本での「使用開始」の話とは裏腹に、使用機会は減りつつあります。

    この薬剤は脂肪の吸収を抑えて体重を減らすタイプの飲み薬です。使用機会減少の理由には、他の処方薬に比較して効果がマイルドであること、お腹の張りなど消化器系の副作用で使用中止をしてしまう人が多いこと、1日3回飲む必要があることなどが挙げられます。

    市販薬なので、薬局で購入可能ですが、肥満の治療は食事や運動などの生活習慣の見直しが最優先となり、その上で薬剤師さんの対面指導が必要になります。また、日本国内では、高血圧などの持病を伴わないといった条件もつくようで、活用の範囲はさらに狭まるかもしれません。

    脂肪の吸収を抑える薬なので、理論上は脂溶性のビタミンであるビタミンA、D、E、Kの低下リスクや尿路結石症の発症リスクなども考えられます。また、因果関係は不明ですが、肝障害との関連も過去に指摘されています。効果が期待できない人がむやみに使用してしまうと、害の可能性が益の可能性を上回ることになりますので、そういった面にも注意が必要です。


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    総合内科医 医学博士

    オルリスタットは腸管からの脂肪の吸収を阻害する作用機序の肥満治療薬です。複数の臨床試験の結果を総合的に解析した論文では、プラセボ+行動介入(食事や運動の指導)のグループとオルリスタット+行動介入のグループを比較したところ、12ヶ月の期間で、プラセボ+行動介入群では3~6kg減量したのに対し、オルリスタット+行動介入のグループでは5~10kg減量しており、有意な差がみられました。
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21969342/

    副作用としては、脂肪が吸収されずに便として出ていくことによる下痢や便失禁、脂溶性ビタミン(ビタミンA、D、K、Eなど)の不足などが挙げられます。

    適切な運動や食事制限を行い、副作用を理解したうえで使用するのであれば有効な薬かもしれませんが、「飲むだけで痩せる魔法の薬」というような誤解が広まって不適切な使用が増えてしまうリスクが最も懸念されます。また、肥満症に対する治療薬という観点では、現在は他にもオゼンピック(一般名 セマグルチド)やマンジャロ(一般名 チルゼパチド)といった選択肢もあり、個々の状況や合併症に応じた選択が望ましいでしょう。


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    (株)イブキ 代表取締役

    病気と関連する肥満以外の人が飲みすぎて体調を崩すということがないよう、適切なガイドラインが必要ですね。

    摂取カロリーを減らすことで体重コントロールは行えるものの、このような薬に頼りたくなる人がたくさんいます。


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