【意外】ChatGPTに「思いやり」を教わるドクターたち
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医師が「思いやりを持って患者に接する方法」をChatGPTに相談するとは、とても良い使い方だと思います。どの世界においても、何か難しいことを伝える時、コミュニケーションの仕方は相手の受け止め方に大きく影響するものです。そして、専門的な内容のコミュニケーションは、同じ言語を使っていても知識・経験の有無や相手の精神状態で受け手の理解力が全く違うものです。医療の現場は、その際たるものだと思います。
能力のある医者が、病状や今後の選択肢等のアドバイスを、患者がより理解して受け止められる言葉で説明するために生成AIを活用し、それが患者のQOLの向上につながるのであれば、素晴らしいことですね。
注目のコメント
医師を長年やっていて感じるのは、寿命をいかに伸ばしてあげるかよりも、患者がどう生きたいのかの方が重要であること。その方針を決めるにあたって、誤解や間違いがあれば正してあげるという考え方です。
医師の多くは職人であり、病気を治す事を仕事と捉えています。全ての医師が、病気の患者に対してもいつも優しく対応できている訳ではありません。
ChatGPTは思いやりの面で医師よりもすぐれているという論文が掲載されて、衝撃が走りました。AIに出来ない仕事が相手に寄り添った対応と考えられていたところ、実は人間の方がその能力に欠けていたのです。
私自身、「ChatGPTと学ぶ医療の新常識」というトピックスで記事を書いていますが、色々挑戦してみれば挑戦してみるほど、ChatGPTの可能性に驚かされています。
医療における生成AIの活躍は今後一気に加速するでしょう。
参考: 「ChatGPTと学ぶ医療の新常識」
https://newspicks.com/topics/new-medical-norm-with-chatgpt?invoker=np_urlshare_uid3125955&utm_medium=urlshare&utm_campaign=np_urlshare&utm_source=newspicks人間の医師の方がChatGPTなどのAIよりも、当然共感力が高いと思われますが、意外とそうでもないようです。
今年5月に発表された研究では、米国でソーシャルメディアフォーラムからランダムに抽出した約200件の患者からの質問に対して、Chat GPTと医師にそれぞれ回答してもらいました。その回答を比較すると、なんとChat GPTが回答の質も、共感的な姿勢も、医師を上回ったとのことでした。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37115527/
つまり、医師に聞くよりもChatGPTに聞いた方がより正確で、患者さんはChatGPTの方が「より共感してもらえた」と感じているということです。この結果は医療業界にとっては衝撃的で、医師とAIの関わり方を考えるための象徴的な論文になりました。私の知る限り大学病院のようなところでも日本の医師は患者とのコミュニケーションを非常に大切にしています(ゼミの卒業生の医師もそう訓練されたと言っていました)。ただ、「雑用が多い」という話もよく聞くので、AIでより患者さんや研究に使える時間が増えればいいと思いました。