伊藤邦雄氏が「人的資本経営の現在」を辛口評価、ChatGPTに代替する仕事、しない仕事
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伊藤先生の「企業が公開する統合報告書が人的資本情報を含むレベルの情報開示に至っていない」という指摘はすごく共感しますし、統合報告書が独り歩きして、これさえ見れば企業の人的資本経営がわかるかのように論じられることにも違和感を覚えています。
企業でリスキリングを推進する意義は、事業戦略の実行実現性を高めること。言い換えれば、事業戦略と人事戦略がしっかり連動して戦略実現に不可欠なスキルが明確にならないと、習得すべきスキルや投資すべき人材が定まらないということです。
これができたら社員の現実のスキルの状態とのギャップが把握して、リスキリングを進める人事制度や仕組みを作っていくことができます。
こうしたプロセスをスピーディに回すことが、実効性のある人的資本経営の要ではないかと考えます。
人事自体がChatGPTに代替されない役割に変わっていくべきという伊藤先生の指摘は、こうしたプロセスの変革を促す上でもとても面白いし、本質を突いていると思います。
統合報告書もChatGPTがドラフトするのが当たり前になるかもしれませんし、報告書自体もっと進化していかねばなりませんね。テクノロジーが急速に発展すると人がやるべき仕事が変化する。
だからこそ人を資本としてその資本に積極的に投資をすることがますます求められるのだと思う。