パナソニックのAI戦略--「Scalable AI」と「Responsible AI」に強み
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注目のコメント
パナソニックは早くからAI人材育成に力を入れていました。AI戦略の全体像がよく分かる記事です。情報量が多いので気になった点だけ。
・2014年から家電30種の300万人データを「Panasonic Digital Platform」に蓄積
・大規模言語モデルと世界モデルの「Newtonian VAE」を融合し、自然言語文で指示する未知のタスクや動作に対して自律制御
・製造・物流の現場最適化CPSの「1日導入キット」と、精度劣化の無いエッジAI で、あらゆる顧客に素早く「Scalable AI」
・判断根拠を説明する「Explainable AI」、未知の情報に対して知ったかぶりをしない「Out-Of-Distributiondetection」等で「Responsible AI」どのように活用できるのかは具体的に不明ですが(というか記事長すぎ)
データ化された情報を大量に保持しているのはプラットフォーマの必須条件だと思います、家電プラットフォーマ(ユースケース)になるのは面白そうですね
2014年から暮らしに関するデータを「Panasonic Digital Platform」に蓄積している。300万人以上のユーザーが利用する家電など30種類以上の対応機種から1兆8000億以上のデータ(レコード)を収集し、さまざまな商品での活用や、横断的な価値創出に向けた取り組みを行っている>また、AIの信頼性に対しては、要素技術と開発プロセスの両面からアプローチしていることも強調する。
>ブラックボックス化しがちなAIに対して、説明性や信頼性を担保するとともに、AI開発運用プロセスの保守の効率化も推進する。AIを業務に活用できる水準を維持する取り組みにも余念がない。
これって、J-SOX的に言えばIT全般統制(ITGC)の有効性に他ならない。
そうなると、従来のいわゆるITシステム・ソフトウェア・アプリケーションとAIを同じように取り扱うってことになりますね。
それはそれで一つの選択肢ですが、私はAIの有効性評価はITGCを前提にするのではなく、人間による業務処理の有効性評価の前提である全社的な内部統制をAI評価に当てはめられる可能性もあるんじゃないかと思っています。