三菱UFJ、インドネシアの車ローン買収発表 約670億円
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インドネシア市場の成長性を鑑みると素晴らしい一手だと思います。これまでもインドネシアローカル銀行のM&Aやフィンテック企業への大型出資等とインドネシア市場で戦略的に攻めてますね。
注目のコメント
インドネシアでは車を購入する人の8割以上がオートローンを利用するとの統計がある。日本の2倍超の人口かつ若年層が多く、これから新たに中間所得者層になる人が多い国において最も魅力的な市場は不動産と並んで車、というのは必然である。よって既に日本の自動車メーカーが古くからその販社を地盤財閥と組んで展開しているし、所謂キャプティブ系と言われるその子会社としてのオートローン会社も日系自動車会社系列のシェアが高い。今回はそれに並ぶシェアの地盤銀行系オートローンを買収するという話。このように日本企業にとり商売上の関係性が長くて深いインドネシアは国内市場が成熟縮小する日本にとり引き続き最も魅力的な市場である。
以前、アジアで銀行買収に携わっていました。
インドネシアの地銀の重要なビジネスモデルの一つが国内に張巡らされた店舗で集められた現地通貨を基にオートローンなどの個人に融資して利ザヤを稼ぐ方法。融資先が分散していることと担保があるのでリスクも比較的低い。
一番のポイントは現地通貨（リテール店舗網）を持っていないとできないビジネスであり、日系金融機関が買収・出資する理由の一つでもあります。
また経済成長、人口増加と共に自動車の購入台数も増えるのでマクロ環境も魅力の一つ。金融は国の血液なので、つまり金融機関の買収は国のGDPの成長を取り込めるという側面があります。この一手は注目。グローバルネットワークと資本力を持つメガバンクによる海外企業買収が積極的に行われることは、日本のグローバル化に大きな意味を持つ。買収だけでなく、この先グローバル基準のPMIが求められる。
