SBG孫氏「手元に現金5兆円」 AI革命で反転攻勢へ
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久しぶりの「孫さん劇場」、まず印象としてはなんというか、けれんみが抜けた。世紀の大失敗(と言って過言でないと思う)の大反省を経て、自然体となり、前までの感情溢れるプレゼンとも違う、かと言って希望には満ちている、新しい孫さんだった。
しかし内容はまるでSBGではなくARMの株主総会のようだった。業容の説明も戦略も一切なくAIにつき一般論の大演説とARM宣伝会に終始、質問も総会ゆえほとんどが孫さんファンの一般株主による素朴なそれ。故に注目発言はほとんど出なかった。
テーマは「反転攻勢へ」
これが決算発表会で質問者がメディア記者であれば正しい質問は、では具体的に新規投資はいつどの程度再開するのか? だろう。
実際、3年弱の守りの期間を経て5兆円の現金を持った、その使徒につき自社株買いの言及も無い故。
他に正しい質問としてはARM上場のXデーはいつ、どの程度の価値を見込むか、上場後の同社並びにグループ経営方針、などだろう。5兆円!
どこがしかの1兆円スタートアップに投資してユニコーン作るとかいうのより5倍以上の価値を感じます 笑
にしてもたぶんですけど、ファイナンスをこれでもかと熟知した企業ですし、
円で100%保有なんてことしてないだろうから、きっとこの円安局面を享受して、しれっと数千億くらいは円換算すると現金自身がふえてるように見えてるんだろうなと思うと、やっぱりコーポレートのキャッシュマネジメントって重要ですね。孫社長は「反転攻勢」という言葉を繰り返し口にしましたが、具体的な攻勢の中身はわからぬままです。ビジョンファンド2のコミットメントをさらに増やすのでしょうか。5兆円の手元流動性を持ち、LTVは過去最低水準。株主からすれば、もっと資本効率を高めてほしいと思うでしょう。
OpenAIとはどう連携していくのか。筆頭株主になれなかったエヌビディアに対する思いは。アームの上場の見通しや企業価値、そして上場後の経営方針は。いろいろと考えを聞きたいポイントがあります。
語り口が柔和になった印象がありつつ、WeWorkへの投資は「人生最大の汚点」、後継者については「まだ僕がやりたい」等々、率直な発言が目立ちました。