プーチン大統領「最初の戦術核兵器 ベラルーシ領内に搬入」
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ロシアは、ベラルーシに核兵器を配備しようがしまいが、ウクライナのどこにでも核兵器を撃ちこめる、という状況には従来から変わりがありません。
そして、核兵器を使ってしまった場合、それでウクライナ全土を占領できるわけでもなく、欧米諸国の直接参戦などの介入を招くなど、不利になることの方が多いので、基本的には使うことはできない、という状況にも変わりはありません。
ベラルーシに核兵器を配備することで何か変わりがあるかというと、考えられるのは、
① ウクライナに対してベラルーシから核兵器を発射して、「あれはベラルーシがやったことだ。ロシアは悪くない」と言い張り、ベラルーシに責任を取らせる。
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核兵器を管理しているのは名実ともにロシアなので、さすがに通用する言い訳ではないです。やはり欧米諸国の直接介入を招きます。
② 核兵器をキーウに撃ちこむ場合、ベラルーシからだと近いので、空中で撃ち落とされる可能性が減る。
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それはそうですが、核兵器を実際に使うハードルが高いことに変わりはありません。
③ ベラルーシがウクライナ側の進攻を受けるのを阻止する。
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これは全く可能性が無いわけではなく、ロシア本土もウクライナに加勢したロシア人部隊の進攻を受けているので、ベラルーシ人部隊がウクライナから攻めてくる可能性も無くは無いです。
④ ウクライナや欧米諸国との取引の材料にする。
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現在、南アフリカ大統領らアフリカ7か国首脳が、「ロシアとウクライナの仲介をする」ということで、ウクライナに訪問し、次にロシアへ行こうとしていますが（ポーランドの空港で離陸許可が出ずに、きのうから空港にいます）、和平条件の1つとして、「ロシアはベラルーシから核兵器を撤去する」というのを示しています。
マッチ・ポンプというやつで、だからウクライナは和平を受け入れろ、というのは無茶な要求ですが、一応、そういう取引の道具にはされています。開戦の判断を誤った人物が、二度目の過ちを犯すリスクはゼロではないし、軍事物資不足を覆い隠す意図も見え隠れするため、切羽詰まっているように見える。心配。
PS NHKはじめ日本メディアの記事化が遅い。
