仏、国内AI育成に5億ユーロ 「規制だけ」を警戒
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昨日EU議会がAI開発に利用した著作物の開示を企業に義務付けるという、かなり厳格な規制案を昨日承認したところで、今日はこの大盤振る舞いなフランス政府の発表と、EU各国内でもかなりスタンスが割れている様相です。
海外記事も含めていくつか読んでみると、マクロン氏は、とくに米中に対してテクノロジー面・規制面の両面でスピードが遅いことに懸念があるようで、EU議会による規制決定の早い動きは奨励しつつも、その厳しすぎるルールには慎重なスタンスをとっているようです。そして、規制側だけでなく、テクノロジー側のスピード加速のため、そしてフランスからAIの「チャンピオン」を生み出すため、この発表に至った模様です。
と、いくつか読んでみての背景は感じますが、シンプルに「AIでNo.1の国になりたい」というのがマクロン氏の思いだという印象を個人的には持っています。ただ、何を持っての「チャンピオン」なのか、AIを巡ってはそう話は単純ではないようにも一方では感じています。
https://www.france24.com/en/europe/20230615-macron-wants-to-boost-ai-calls-for-smart-rules-that-don-t-impede-tech-growthFrenchTechで成功を収めたフランスは、AIも強化してさらにIT産業育成を加速しよう。そのためにAI規制先行に警戒感があるということでしょう。
だから、欧州議会でAI規制が承認されても、今後フランス等各国合意はすんなりはゆかない可能性はありそうです。国家戦略として正しいと思います。一般市民に開かれたオリンピックを標榜するParis2024でもセキュリティは大きな課題になり、AIの活用が一気に広がるということも背景にあるかと思います。