Z世代は「街並み」を知らない? ──「点」の時代を生きるために
コメント
注目のコメント
面白い視点ですねぇ! というわけで、オッサンの感想です。
面としての世界認識の退化ですが、長期的な視点ではスマホ以前から様々な領域で起きている事象だと思います。例えば地図帳からカーナビへの移行がもたらした運転体験の変化は興味深いですし、厳選した点の提示の例には旅行ガイドからハウツー本まで枚挙に暇がありません。
多分その場その場の問題解決には点の方が効率が良いのでしょう。今風に言えば、タイパに優れる。
ただ効率抜きにして面白いかという観点では、個人的にはイマイチ。オッサンだからかな。
そこで挙げられた「効率的じゃないことをしてみる」ですが、これは「点をたくさん打ってみる」ことに相当すると思います。個人的にはこれに加えて「線を意識する」事も提案したいと思います。
ここでの「線」は「文脈」と言い換えても良いかもしれません。
例えば歴史書にしても、それは単に出来事を時系列順に並べるものではなく、出来事をある歴史的文脈の中に再構成して提示するものです。
そして書籍に限らず、ものを並べて見せる現場には概ね必ず文脈に沿った編集が存在します。博物館の展示にも、美術館の特別展にも、スピーチにも、NewsPicksのインフォグラフィックスにもです。
そして同じ点の集合でも、つなぎ方は一通りではない。同じ事柄も様々な文脈の中でとらえることで、多くの線が編み上がってより明瞭な面の姿が立ち現れるのは一つの知的興奮だと思います。今回は、「街並み」という論点をきっかけに、「点」というテーマで私なりに時代の変化をまとめてみました。
「Z世代で話題のトピック」かというと疑問ですが、、考えるきっかけになると思いますので、是非ご一読ください。
>Sugibuchiさん
「カーナビがもたらした変化」、非常に重要ですね。肌感覚ですが、「道路の名称」に関しても認識していない若者が増えた気がします。(私も含め)経路を見ていれば、道路名など気にかけなくなっているからでしょうね。
さまざまなストーリーを描ける文脈の中で、新しく、それでいて確からしい文脈を選んで紡いでいく。それが達成感につながる気がします。
>田村さん
おっしゃる通り、寄り道やなんとなく街を見つめる時間も大切にしたいですね。