YOASOBI「アイドル」国際チャート1位の快挙に学ぶ、日本の音楽が世界で勝つ方法
コメント
選択しているユーザー
日本以外にいる「アニメオタク」を取り込んだ戦略とマンガの世界観とリンクした「歌詞」が個人的には秀逸だと思いました。
ヒップホップ路線も取り入れながらもお得意の急な「転調」もあり、耳を飽きさせないのはやはりスゴイの一言です。
注目のコメント
YOASOBIの「アイドル」がビルボードの米国を除いたチャートで1位になったんですが、取り組みをいろいろ調べていたら、やっぱり凄いなと改めて感じたのでYahooの記事にまとめてみました。
なんか一部のメディアが、米国を除いたチャートだから1位なんて簡単に取れるんだ見たいな批判記事を書いて、お決まりのポータルサイトジャックをしてたんですが、何でもかんでも反対のポジションを取れば良いというのは微妙だなと思ったりします。
個人的には、こうやってちゃんと研究してちゃんと努力しているからこそ、単純に楽曲を発表するよりも、ちゃんと届くべく多くの人に届くというのが、これまでの日本の「モノづくり」重視の産業に足りなかったところじゃないかなと改めて感じている次第です。マーケティングはきちんと考えてセオリー通り(きちんとしたセオリーじゃないとダメですし中途半端な理解でやってもダメですが…そしてそこが難しいのでもありますが。)にやれば7割は勝てます。そこから先の3割はセンスと運だと思います。
うまくセンスと運も噛み合ったこの一曲をどう生かしつつ次の戦略を立てるか、次の戦略が7割りの出来で終わっても腐らずその次も考え抜いた方策をとれるかが勝負で、そこが曲ではなくアーティストが評価されるには必要なことだと思います。
今回のヒットの底ざさえに日本文化が世界で興味を持たれていることから生まれているJAPANブランドの価値があったこともわすれてはならないでしょう。それは実はよく見てみると伝統文化や世界から見た時に認められる文化レベルを日本が持っていることに裏打ちされていることを知る必要もあると思います。
世界への文化戦略は日本より先んじていると思う韓国や中国などもそうしている、と私は見ています。そしてそのような力は最終的に国際政治の場でも、ことに世論形成などに大きな意味を持っているのではないかと考えています。
日本はいきなりのスマッシュヒットは天才の手で出るんですが後が続かないことが多いかと思います。できれば個人技ではなくナレッジをシェアして国としてこのような動きが次々と生まれるような仕組みがあると良いのにな。
採算が取りにくい基礎はなんとなく文化庁、商業ベースに乗るとなんとなく経産省、でもどっちの組織も商業ベースも目指すし不採算のサポートもする、、、と分かれてしまっているのは、仕方がない側面もありつつ一体的な扱いができなくて問題な気もするのです。商業的に成功できる文化のもとになる、国際的な文化力とでも言うものを大事にしたいものです。アニメ起点で楽曲もたまたまヒットしたのではなく、最初から世界を狙って制作されていて、かつその広げ方も明らかに戦略的。アニメの世界観とのリンクも素晴らしいです。
日本の音楽が世界で勝つための一つの勝ちパターンになりましたね。