JTB、ホームパーティで新規事業 社内公募のアイデアで実証実験
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注目のコメント
色々な大手企業で新規事業を社内公募していますが、次の柱になるような事業はなかなか生まれていないような印象があります。
社内公募制度は、しっかり社運をかけて投資する前提で進めていかないとあまり意味がない施策になってしまうのかなと思ってしまいます。個人的な意見ですが、自宅で他人を呼んで外注のホームパーティしたい人たち、それができる人たち、パーティをするほど余裕のある居住空間のある家を持つ人たち、この掛け合わせってどのくらいいるのでしょう。
秋以降、実証の結果が知りたいです。この市場は高級なボトリングティー(ボトル加工したお茶)の市場と類似しており、参考になることがあると思います。"お茶のワイン化"を謳ってスタートした事業ですが、販売先は
①高級飲食店でのワインと同じ形でのサーブ
②贈答品の2つです。
前者は高級になればなるほどお店にお茶の担当者がおり自ら茶葉でサーブするため、実は高級飲食店といっても超高級飲食店は取りきれません。一方で単価が合わない飲食店(客単価1-1.5万など)でも導入が進みません。その結果、実際に導入が進んでいるのは客単価2-4万ほどの飲食店です。市場はとても小さくレッドオーシャン化しています。
後者については、もし展開をするならば、顧客との全てのタッチポイントで豊かな体験創造が必要であり、かつ相手がお酒を飲めないことを知っている+お茶好きだと知っている場合に贈答として贈られます。こちらも市場は極端に小さくレッドオーシャン化しています。
上記から学べることとしては、ホームパーティーを主催する富裕層はすでに自らでネットワークがあり、サービスを頼る必要がなく、マス層は金額を払うだけの価値を感じない可能性があること。また、贈答も事業戦略内に贈答を組み込み、立ち上げ初期からそのつもりで事業作りをしなくては時間を贈る贈答系のサービスに負けてしまいます。
記事にあるように、原体験のひとつである「小さい子どもがいる時に高級店で外食ができない」という層は一部客層はいると思うのですが、類似サービスのM&Aや、予想を超えたシナジーがなければなかなか道は険しいのではないかと思ってます。