AI Prompt Engineering Isn’t the Future
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ChatGPTなどの生成AI周りで何かと話題になっている「プロンプトエンジニアリング」が、遠くない将来には時代遅れになっているかもしれないという記事です。
たしかに一つ一つ丁寧に指示を入力していく現状のプロンプトエンジニアリングは、よく考えてみればかなり面倒かつ原始的なやり方で、より直感的な人間の意図を汲むような自然言語モデルがそのうちに出てきてもおかしくない状況です。
記事にある通り、今のプロンプトエンジニアリングは、主として「ChatGPTのためのプロンプトエンジニアリング」になっていて、ChatGPT(厳密にはGPT3.5や4)の仕様に合わせた単語やフレーズ、文章構造を指定することが主眼にあり、真の意味でのプロンプトとは言い難い側面があります。
ChatGPTも恐らく1年後にはそのアーキテクチャが変わっている、あるいはより優れたモデルが登場していてもおかしくないことを考えると、現状のプロンプトエンジニアリングが少し経てば時代遅れになっているというのは頷けることなのかもしれません。
記事では、私たちが磨くべきスキルはプロンプトの入力の仕方ではなく、そもそもの思考法として「問題が何か」を明確に定義し、定式化する力だと述べられています。たしかに、近年、多くの便利なツールやソリューションが登場している弊害として、私たち自身が、問題がどこにあるのか、何が問題なのかを見定めることを諦めていて、その能力を失わせてしまってようにも思います。
AIとともに、私たちも進化すべきなのだと改めて思わされます。今のプロンプトエンジニアリングはChatGPT方言ですから、それだけに特化したら当然ダメでしょう。
でも、問題を定式化する「質問力」、的確な「指示力」、回答を見極める「評価力」は変わりません。いづれも日本人がやや不得意としています。ChatGPTは空気を察して答えてくれません。ざっくりとよろしくやっても通じません。まずはChatGPTで「質問力」「指示力」「評価力」を鍛えましょう。将来きっと役立ちます。
今後、問題定式化よりもさらに重要になるのが、課題発見でしょう。課題を探して、AIが解けるように問題を定式化する。問題解決自体はAIに任せて、解決策を使って周囲を動かしビジネスを進める力こそが大事になります。同じようなことを、日本CTO協会の広木大地さんもご指摘しています。詳しくは以下、ご一読いただければ!
■【教えてプロ】ChatGPTの普及で大注目の「新職種」とは?
"確かに今、会話型AIの応用範囲を広げる「プロンプトエンジニアリング」が盛り上がっているのは間違いありません。ただし、これだけを専門に行う「プロンプトエンジニア」という職種が、注目のポジションになるか?と聞かれたら、私の答えはNoです。"
https://newspicks.com/news/8179916/body/