アップル、ブロードコムと数十億ドル規模の契約締結-5G部品で
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アジア依存をやめるのは製造、調達。販売は引き続き中国も食らいつくし、インド筆頭にインドネシアなど他アジアも加速。
では製造、調達でなぜアジア依存をやめるのかと言えば、要するに地政学と政治ひいては世論の風読みによる向こう十年単位の方向性。
つまり米中ディカップリングと自国製造回帰。
声明は「全てのApple製品はアメリカで設計、製造された技術に依存する」とわざわざ言っている。
字面だけ読めば、過去数十年の東アジアのそれからの方向転換に見えるし実際そうである。が、全ての製品であり、全ての部品部材とは言ってない。
また依存するとは曖昧であり、要するにたくさん使うくらいの意味合いとも取れ全面切り替えではない。
要するに極めて政治的なメッセージである。大統領選を間近に控えて再びナショナリズムが盛り上がるタイミングということもある。本国記事が相当、省略されているなあ。
・両社が2020年に締結した3年間の協定を延長するもの
・BroadcomはAppleのデバイスでWi-FiとBluetoothの両方の機能を処理する複合コンポーネントを製造
・ワイヤレス接続部品と、携帯電話が電波信号を集中させて干渉を減らすのに役立つFBARフィルターが含まれる
・Broadcomが主要施設を持つコロラド州フォートコリンズを含む、米国の複数の製造拠点で設計・製造される予定
・今回の合意は、スマートフォン用チップの最大手メーカーであるクアルコムへのアップルの依存を軽減することにもつながるかもしれない
・AppleはBroadcomの最大の顧客であり、昨年度のチップメーカーの収益の約20%を占める。その額は約70億ドル。クアルコムは、iPhoneメーカーから年間売上の22%を得ており、約100億ドルに相当。
・Broadcom は、携帯電話の短距離接続と、携帯電話がセルラー通信を送受信するために必要な無線信号を管理する、いわゆる RF フロントエンドを製造。
クアルコムは、RFフロントエンドから無線信号を受け取り、携帯電話で使用されるデータに変換するチップであるモデムの主要メーカー。クアルコムは通常、RFフロントエンドとモデムを顧客に供給しているが、Appleはそのモデムのみを使用。年初にブロードコム製から自社設計に切り替えるという報道があった。
ワイヤレスの範囲が分からないけど、Wi-FiやBluetoothも含まれるなら、自社設計の切り替え目標時期を延期すると思って良いのだろうか。
Qualcommの時と同じ展開になる。
『アップル、ブロードコム製チップを自社製に切り替えへ-関係者』
https://newspicks.com/news/7983561