英米の大手法律事務所が合併計画 所属弁護士3900人に - 日本経済新聞
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英国系最大手のAllen &Overyと、米国系大手のShearman & Sterlingが合併するという、業界的には大ニュースが飛び込んできました。
A&Oは「マジックサークル」と呼ばれる英国系のトップファームで、特に欧州で非常に強い地盤を持っています。自前で米国プラクティスのチームを強化してきましたが、個別にパートナーを引き抜くだけでは米国でのプレゼンスを引き上げるのは難しいと考えたのではないかと推察します。
Shearman & Sterlingは米国の伝統ある名門事務所ですが、近時は、他の巨大化した米国事務所に押されているような印象がありました。同じく米国系の大手事務所であるHogan Lovellsとの合併を検討していたところ、その話が破談となり、その後有力なパートナーが退職していたと報道されていたところでした。
A&Oにとっては強力な米国プラクティス、Shearmanにとってはグローバルな規模、というお互いにとって欠けていたピースを埋め合うような合併になりうるという印象です。
ただ、法律事務所は、パートナーを含め、人材の流動性が非常に高いので、両者のパートナーの合併承認が得られたとしても、その後のPMIをスムーズに進め、有力なパートナーをちゃんとリテンションし続けられるか、両事務所のマネジメントの腕が問われることになりそうです。