ピケティは何を暴いたのか
NewsPicks編集部
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理論ではなく実証から経済の今を解き明かそうという、今までの経済学者のアプローチと異質なところが興味深いところです。
実証分析は良くも悪くも「データがこう示している」て言えてしまうところがあります。そこから導き出される結論はシンプルで明快ですが、なぜそのような結論に至るかという説明は二の次になりがちです。ピケティにもそれが当てはまり、なぜr>gなのか、それがごっそり抜け落ちています。
ただし、r>gとなることにより、資産の集中が進むかもしれないとする警告に、耳を傾ける必要はあるでしょう。上位への資産集中が何をもたらすか、それは歴史が示しています。政府や公的な機関が作れない(作らない)指標を自力で調べてるところが凄い。結論は「そりゃそうだよね」になるんだけど、数百年の歴史的事実わ積み重ねて結論を出した。だからこの本の値段が高いのは制作コストなんではww
ビジョナリーカンパニー2もそうだが、内容や事実と言うより、グレードを↓のように定義できたことが凄い。いったいどれだけ途方も無い作業なんだ。。。
GREATを「株式運用成績が15年にわたって市場並み以下の状態が続き、"転換点"の後は一変して15年にわたって市場平均の三倍以上になった企業」として定義し、この基準をもとに1965-1995の30年間にフォーチュン誌のアメリカ大企業500社のリストに登場した企業を対象として組織的な調査と選別を行って残った11社編集・構成担当させていただきました。ピケティブームの“総括”になれば幸いです。
ピケティ論の整理から超マクロな資本主義の展望まで長い連載になりますが、どうぞお付き合い下さい。(有料)