【ミニ教養】AIビジネスの「超重要キーワード」
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注目のコメント
Google社員からの流出文章、海外のエンジニアでは大変話題になっております。AI経営者は原文一読の価値ありです。
発端は、Metaが開発したモデルLLaMAが流出してしまったこと。それにより、圧倒的コストをかけられたモデルの中身に、誰もがアクセスできるようになりました。
LLMは多額の研究開発費によって成り立つのでmoat(堀、参入障壁)がありました。しかし、今回の流出したモデルを元に、誰でもカスタマイズ可能なモデルを所有することができるようになります。
例えるなら、ポーカーで親元含めた全てのカードが見えるようになり、自分がそのゲームを好きにできるパワーを持ったに近い。まさにゲームチェンジ。
限定的にしか使わせてくれないOpenAIのAPIを利用しなくてもいいのです。
なお、強固なmoatを手に入れたいOpenAIは、これからも彼らのLLMは全貌を公開しないでしょうし、免許性といった自分で参入障壁を作る利己的に見える働きかけをしています。
ビジネスサイドだと皆さんOpneAIの話ばかりですが、エンジニアの世界では、無料のオープンソースの普及具合は圧巻です。
OpenAIはこの領域に居残れるのか、オープンソースが勝つのか、要チェックです。今週は、ChatGPTのOpenAIをめぐって、オープンソースと免許制、という2つのニュースが出ました。
これらのニュースを単発で見るだけではわかりにくいですが、今目下現在進行中のAI開発をめぐる競争環境という枠組みで捉えることで、そのコンテキストがくっきり見えてきます。
ぜひ、週末のお供に…。そしてご意見、ご指摘よろしくおねがいします!オープンソースの優位性はどこにあるか、2000年前後のオープンソースブームの際に散々議論しました。衆智を集めたイノベーションの速さ、安価に試せる普及の速さ、セキュリティ問題含む透明性等です。
一方でエコシステムを作る難しさから、持続性には大きな課題があります。
2010年頃から当初想定していなかったクラウドが一般化します。コードを公開せずともサービス提供できるため、クローズドな利用が広がってしまいました。
AIの場合、ソースコードだけでなく、学習用データセットと学習済みAIモデルも公開しないと、オープンソースもメリットが薄れます。
メタのLLMはその3点が公開されたため、非常な勢いで開発が進んでいます。最先端までもう少しです。頑張って欲しいです。
規制はイノベーションの息の根を止めかねません。偏見や悪用を防ぐという正論だけに難しい問題です。