クイックに理解する「SBGの決算」
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みんな大好きソフトバンクグループの決算について、2023年3月期の決算を題材に、基礎知識やポイントをまとめてみました。
実際に週末を潰すほど時間が掛かってしまいましたが、確かに皆さんが「SBGの決算は難しい」「SBGは投資会社なので、財務諸表を見てもよく分からない」と仰る理由に改めて納得した次第です。
ご参考になれば幸いです。私は朝寝坊なので、記事をアップする時は前日に教えて欲しいと大内さんにお願いをしているのですが…今回も不意打ちでした( ;∀;)
SBGは決算発表時のメディア記事に対しては毎回コメントをするようにしています。けれども、SBGの決算短信を読み解くには1日でも足りず…
従って、毎回テーマを決めて絞り込んで短信を速読してコメントをしています。→一種のトレーニング
対して、しっかり読み込んでいる大内さんのこの記事や分かり易くまとまっています。
どれくらい分かり易いかと言うと、世に出回っている財務分析の本を読みこんで内容を熟知している人であれば、記事を読めば分かるレベル、財務分析中級者であれば、財務指標をおさらいしながら読めるレベルです。
残念ながら、SBGの決算資料は、財務分析指標を理解するための基本的な財務諸表の読み方が理解できるスキルがないと、全く太刀打ちできません。
アナリストの方々の中には、魔法の呪文のように財務指標を示すローマ字の羅列を連発する人がいますが、それを理解するための財務諸表の理解が浅いと、単なる数字の過去比較しか出来ていません。
つまり、数字は暗記していても、中身は理解していないということです。
大内さんの分析は、財務分析を勉強している人がどれくらいか実質的に理解できるか?を検証するのに役に立つと思います。
なお、この記事をもっと大局的にまとめると、SBGはセグメントで言うとソフトバンク事業のみがBSとPLで示した数値の時系列で事業の成果を把握することは出来ますが、それ以外は基本的に投資事業なので、未実現損益が反映されているため、BSとPLから将来のキャッシュフローが読み切れません。
特に、非上場の投資先については、その公正価値については、幅があるのが常ですので、その意味でも将来キャッシュフローを読み取るのはほぼ不可能です。
ということを念頭においてこの記事を読んで、決算短信を読むと少し読みやすくなると思います。決算報道記事で「ホントよく分からんし、短信も読む気がしない」とコメントしていましたが・・・
やべぇ、、、超分かりやすい(感動)。
この基本的な枠組みを理解しておけば、今後のニュースも読みやすい。(保存版)
PS: 欲をいえばCFも欲しかったです。