アップル決算で高まる「インド」の存在感
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この記事ではインド国内でのスマホ販売に占めるアイフォンのシェアにも焦点を当てています。より重要なのはインドの製造拠点としての位置づけです。アイフォン生産に占めるインドの割合は2021年が1%、2022年は7%と急増しました。2030年には30%前後にまで高まると見込まれています。ただ、アイフォンの生産は単に部本を組み立てるだけなので付加価値は驚くほど低く、インドの狙いは部品生産も移管することです。アップルは半導体調達で中国のウエイトを減らす意向を示しています。インドの財閥タタは半導体生産で5年で12兆円投資すると表明しています。これは米国とインドが締結した半導体サプライチェーン強靭化政策を受けての動きです。G7の経済安全保障を理由とするサプライチェーン管理が、インド経済を大きく押し上げる構図がはっきりとしてきました。
ポイントはAndroidからiPhoneに乗り換える際の面倒臭さだろうか。インドには既に行き渡るところまでスマホそのものは行き渡っている。その多くがAndroidだとすれば、iPhoneにある意味でグレードアップして体験価値を上げたいという人がどれくらいいるか?どれくらいその「納得感」をAppleがインドのAndroidユーザーに与えられるか?ということになる。
インドは割と口コミの国。使い勝手の良さは既に知っている人は知っているだろうから、あとはどれくらいのスピードで広がるか?ということに尽きるのかもしれない。