【新】イタリア人精神科医が解き明かす「心に効くアニメ」
NewsPicks編集部
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アニメのキャラと自身とが重なり合う部分を探しながら、他者との語りを通じて自身の人生の物語を再構築していき、気づくと気持ちが穏やかになっている……。
そんな「アニメ療法」は、あくまでもエンタメとして楽しみながら薬や特別な機械を使用せずとも「こころの不調」を回復させることができる可能性があるところに魅力があると思います。(個人的には今後ぜひ伸びてほしい分野です!)
アニメのキャラは特殊能力を持っているものの、どこかに「弱さ」があるからこそ共感できるというところが印象的でした。例えばエヴァンゲリオンのシンジくんは、初号機を操縦できる特殊技能を持ちながらも、孤独や責任に押しつぶされて逃げ出そうとする弱いところがあるから感情移入しやすい。私自身、あれこれと悩んでいた時期に鑑賞したためか、過去一番感情移入してしまったアニメキャラクターです…!
(「アニメ療法」を拝読するなかで、プロフェッショナルの庵野秀明監督回にて「欠けているから愛おしい」というお話が出ていたことも思い出しました。欠けがあるから身近に感じられるんですね。)少年時代、自身が日本のアニメに救われた経験から、「アニメによる心のケア」の研究に取り組む、イタリア人精神科医のパントー・フランチェスコさん。予防としてのメンタルケアの裾野を広げるためには、あくまで「エンタメ」であることが重要だと語ります。ジャパンコンテンツの新たな可能性を垣間見た思いがしました。