医学会総会にて「医師の働き方改革」からダイバーシティを考えた

コメント

注目のコメント

• 神立 進

  東京洪誠病院 画像診断専門医

  ・2023年05月03日

  今騒いでいる運送業界と比較して、何もしてないのが、医療業界の働き方改革です。
  
  救急や中小の病院は、給料の安い大学病院や研修指定病院などの医師のアルバイトで成り立っているのですが、もちろんそんな事は一般の人は知らないでしょう。
  
  一つには、中小病院が多すぎることが問題だと思います。小さな病院に医師が少人数しかいないから、どうしても長時間労働になってしまう。診られる疾患も限られる。医師の働き方改革が実行されれば、この状況はさらに悪化します。医師の集約化が必要でしょう。
  
  この問題は厚生労働省も把握していて、中小病院の整理を目論んだことがありましたが、潰す病院名を発表したところ、自治体や住民からの反発がひどく頓挫した状態になっています。
  
  今まで医師の自己犠牲で成り立っていたわけで、最近の若い医師は、それを我慢しません。住民もわがままを諦めることが必要でしょう。本当に必要な医療は何なのかの啓蒙活動も必要だと思います。タクシーがわりに救急車を呼ぶ風潮はいまだに続いています。