【超基礎】日本だけじゃない、世界中で人口減少へ。
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先進国~中進国は、移民なしでは人口が減っていく、というのは、ほぼ確定事項です。
人口が増えている先進国(2000→2020年の人口。20~30%増加)というのは、
① 米国: 2億8220万人→3億3328万人
② カナダ: 3069万人→3825万人
③ オーストラリア: 1903万人→2569万人
など、毎年人口の0.5~1.0%程度の移民に国籍を与えている国です。
なお、日本は: 1億2680万人→1億2444万人
でした。
日本も、毎年100万人程度の移民に国籍を与えれば、人口が増えます。
移民なしで人口を増やす方法というのは、何らかの人権の停止による方法しかなく、たとえば、
・全国民に人工授精のための遺伝子の供出を義務づける。
・人工授精によって生まれた子どもの出生と養育は国家が行う。家族制度は廃止する。もしくは人間を出生過程によって2分類する制度にする。
などが考えられます。
こういった方策に比べれば、移民の方が、まだ耐えやすいでしょう。
ただし、移民は、すでに先進国~中進国の間で奪い合いになっています。
より正確にいえば、優秀な移民は、奪い合いの対象になっています。
カナダやシンガポールなどで際立っているように、移民をポイント制で選別し、学位や出身大学のランキング順位、国家資格、技能などで、ポイントが高い移民に国籍を与えるシステムが整備されています。
日本は、優秀な移民の奪い合いの国際競争に、大きく後れをとっています。
移民によって人口を確保するという解決策から目をそむけ続けてきており、移民ではない、3年間いるだけの技能実習生だ(だから学位や日本語力をまともに審査しない)という建て前を続け、結果的に、カナダなどの先進国ではポイントが足りない外国人が日本へ来るようになりました。
日本が、今から移民の奪い合いの国際競争に参加しても、優位に立つことはできません。
しかし、後にのばせばのばすほど、一層不利になります。
今の日本国民だけで人口を増やせるとか、人口減少して衰退していってもかまわないから外国人は入れない、などというのは絵空事です。
今の高齢者は逃げ切るとしても、50年後の日本人は移民を入れざるをえなくなっています。
システムを整えるのが早ければ早いほど、ましです。塩崎さんが指摘なさっている「人口減少して衰退していってもかまわない」が「絵空事」という指摘を過疎地にいると痛感します。
極端な人口減少社会の「先進地」である過疎地にいて実感するのは【1】【2】の両方だからです。
【1】モノやサービスを生む側の【労働者】不足
過疎地では、農業作業員の求人は月収30万円台でも確保が困難。そもそも人がいないから
【2】モノやサービスを買う【消費者】不足
たとえば、人口減少による労働者不足をロボットや人工知能で代替したとしても【消費者】不足は解決不能です
ロボットや人工知能はドラッグストアやスーパーで買物しない。温泉旅館に宿泊もしない。モノやサービスの買い手にロボットも人工知能もなりえないのです
「人口減少して衰退していってもかまわない」が「絵空事」だというのは2023年の過疎地の現実。
そして数十年後。「人口減少を受け入れよ」という2023年の大都市在住評論家の言説が「絵空事」だったと日本全体が直面するかと思います。
そして、「人口減少を受け入れよ」の先にあるのはイーロン・マスクの下記の危惧の現実化ではないでしょうか。
https://newspicks.com/news/7034938「人口学」って知ってますか?
世界では人口増加中ですが、いつかピークが来て世界は人口減少になります。そうなると思う人類の経済ってどうなっちゃうんでしょう。
今回の動画は超基礎編。
よくよく聞くとそりゃそっかって話ばっかりなんですが、いきなり聞かれた時にはサッと答えられないものです。GWにお子さんと話すのも良いのではないでしょうか?
もっと詳しく知りたい方は👇をご覧ください!
https://newspicks.com/news/8270908
(最近、動画で記者解説を始めました。NPユーザーの皆様、コメント欄にて是非フィードバックをお願いします!より見やすく分かりやすいコンテンツにするべく模索中です。)