使った製品が同じものに生まれ変わる、「水平リサイクル」に熱視線 花王やライオン、ライバル企業が手を携え着実に技術向上
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素材の種類を揃えること、量を集めることは、高度なマテリアルリサイクルに必要な条件です。
様々なメーカーが足並みを揃え、小売店の協力を得て分別回収する取り組みは、ペットボトルや詰め替えフィルムに限らず、今後多くの分野で進められていくと思われます。
リサイクルというよりもリユースの分野となりますが、日本ではビール酒造組合、アサヒ、キリン、サッポロ、サントリー、オリオンなどが協力してビールのリターナブルびんの取り組みを行っている事例もあります。
びん規格の統一化を行い、小売店の協力などによって回収し、洗浄のうえリユースを実施しています。そして現在95%以上の回収率となっており、成功事例といえるでしょう。時には競合関係にある複数の企業が協業してあるべき世界を目指すというのは、まさに『パーパス 「意義化」する経済とその先』で書いた内容ともシンクロする動きです。複雑化する社会課題は1つの企業だけで向き合うことが難しいため、今後もこういった協業は増えるのではないかと思います。その時、改めてその取組みの存在意義とは何かというパーパスが問われ、パーパスが明確な取組みは、この記事にあるような行政や小売店などのより多くのステークホルダーを巻き込みながら大きなインパクトになっていくのだと思います。
環境対応などについては、業界で足並みを揃えて取り組む方が、社会的インパクトの大きさでも効率やスピードという観点でも恩恵は大きい。競合とともに取り組むことで特段の機密を提供する必要がない分野はどんどん行うべきと思います。先日も元インターネット企業のIRの方と、特定の商材について「あのとき共同で取り組めばよかったね」と話しておりました。