ホテル需要“爆上がり”の背景にあるものとは?
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全国的に宿泊施設の売上が好調なのは良いのですが、地方ほど人員不足の影響で客室稼働率を上げられずにいます。急速に回復している需要に対して供給が全く追い付いていません。短期的にRevPARが向上したとしても中長期的には売上ロスに繋がってしまいます。
現在、人員不足による混雑と混乱はあらゆるところで起きています。宿泊や飲食以外では、飛行機の運行が全体的に遅れている原因も機内清掃が間に合っていないからです。4月30日のニュースでもコメントしましたが、人口減少が進む社会では採用条件や給与を少し良くしたからと言って解決出来る問題ではないのです。全国各地を巡って気がついたのは、インバウンドの著しい回復(特にヨーロッパ。中国はまだまだ)と、それに追いつけていない観光地です。例えば九州南部のタクシー運転手さん曰く「流しのタクシーを夕方以降に捕まえるのは大変だよ。コロナで半分が廃業しちゃって、需要回復しても、みんな高齢だから戻ってきてないからね」とのこと。
関西の某ホテルの朝食ビュッフェは朝7時前から欧米からの観光客で大賑わいで、不慣れなフロア担当が捌ききれなくなっていたり、別のホテルでは清掃が追いつかず前の宿泊客の使用済みスプーンが置いてあったり。各地でそんな状況を目にしました。
中国からの観光客は今のところ非常に少ないと感じましたが、遠からず急増するでしょうし、そうなった時の受け入れ体勢が気がかりです。3月末の東京は桜需要と供給側のリソースがタイトだった影響か、本当にホテルの空き枠が出てきませんでした。エクスペディアとかでもビジネスホテルは空き4軒、一泊3万円で目をうたがいました。。 東京のビジネスホテルが一泊数千円は安すぎると思う一方、3万円はないよなと。
テクノロジー活用した人手不足などの供給側のボトルネックを解消しないことには高止まりは続きそうですね。