“汗の飲料”「ポカリスエット」に好機到来 多様化した健康・発汗ニーズへ細やかに対応
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日本では販売から30年を超えるとロングセラー・ブランドとも言われる中、ポカリスエットが誕生したのは1980年。日本を誇るブランドの一つと言って間違いありません。
ポカリスエットの販売当時は、"逆"をつくような戦略で溢れていて、普通は付けないであろう「SWEAT=汗」の商品名、またそれを思わせる塩気のある味、暖色系の商品が多い中での青のカラーリングなど、あえてこのような逆手を取りながらも、並々ならぬ営業・販売努力によって今や独自のポジションを獲得し、記録的に販売数を伸ばしてきました。
そして、この記事にあるように、ニーズや環境の多様化に応じて商品ラインナップを保有しつつも、決してブランドイメージを損なわないブランド展開を実現している、ブランド・マネジメントにも長けた企業が大塚製薬です。(同じくロングライフである『カロリーメイト』を手掛けるのも大塚製薬!)
しかし、かつて、こちらもロングセラー・ブランドの花王『メリット』、キリンビバレッジ『キリンレモン』も、時代の変化によってリ・ブランディング(=ブランドの再構築)を余儀なくされてきました。
ポカリスエットにもそうしたタイミングが必ずやってくることが想像されますが、一ファンとして、“新しくもあり伝統的でもある” その独自のブランドの世界観を保ちつつ、さらなるロングセラーに突き進んで行って欲しい気持ちです。ポカリスエットなどのスポーツドリンクに含まれる塩分量は限定的(500mlで食塩0.6g)のため、水分と比べてどこまで「発汗ニーズへ細やかに対応」できているのかは科学的には不透明で、「飲む点滴液」は言いすぎ(生理食塩水点滴には500mlで食塩4.5g)な感も否めませんが、いずれにせよ水分補給の選択肢が広がり、様々な嗜好への対応を可能とするのは良いことだと思います。
また、熱中症対策としてより効果的に冷やす方法として、記事で紹介されているアイススラリーは良い選択肢です。これは、「飲む氷」とも言われ、液体に細かい氷の粒が混じった飲料のことで、プロスポーツなどで使用されています。通常の飲料よりも温度が低く、氷よりも飲み込みやすいため、熱中症予防に有効と考えられています。