【正解】お金より「朝ごはんと図書館」。 賢い子が育つ秘密
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「収入の格差が子どもの学力格差に繋がる」と言う「貧困の連鎖」を覆したのが、ノーベル経済学賞を受賞したジェームズ・ヘックマンだと理解しています。(幼児期に非認知能力を伸ばすことで将来の年収が上がったり犯罪率が下がると言うもの)
同じように貧困の連鎖を断ち切れる幼児教育についての日本の研究ですね。素晴らしいです。
特に差が大きいのが「図書館の利用」「本の蔵書」ではないでしょうか。
子どもたちの(大人もですが)読書離れは深刻で、平成13年には「子どもの読書活動の推進に関する法律」も成立・施行されました。そこから20年経ち、現代の子どもたちは、スマホやyoutubeといった手軽な娯楽がさらに身近に溢れ、読書離れが加速しています。
中高生になると読書にかける時間が減ってしまう傾向にありますが、小学生の間に1日30分の読書習慣があると維持しやすいことがわかっています。
https://www.mext.go.jp/content/20210610-mxt_chisui02-000008064_2802.pdf
1日30分・・・結構ハードル高い・・・
注目のコメント
この特集「AI時代でも世界でも 食える子を育てる」は元々、インターナショナルスクール人気の深層を追う、という狙いで企画しました。
しかしインターの動向を取材しているうちに、私はどうしても「腑に落ちなさ」を覚えてしまったのです。
確かに今、裕福な親たちの間では、子どもをインターに通わせる例が増えています。
IPOで財を成した起業家だとか、外資系のファンドマネージャーだとかが、年間900万円かかるボーディングスクールに子どもを通わせるなどしています。
へー、すごいね、という感じです。
でも多くの親にとって子育て・教育とは、もっと地道で、お金だけでは解決できない営みなのではないだろうか。
そう思って取材の方向性に悩んでいた時に、浜野教授の論考「大都市において経済的不利を克服している家庭の特徴」を読み、これだ、と決めたのでした。
論考は一義的には「経済的に困難でも賢い子が育つ方法」を語っていますが、その実は「すべての親が知っておいて損のない、子どもとの付き合い方」を示唆しています。主旨は非常によくわかります。最後の談話も素晴らしい。
なので、私の単なる感想として聞き流していただければと思うのですが、相関のありそうな要素だけを英語でいうcherry pickingして、ストーリーが作られている感を持ってしまいました。ここでは親と子供の関係だけをとらえていますが、友人とか、兄弟とか、学校の影響はどうなんだろう?とか。多分全体像も考えられていると思うので、それを最初に示していただけるとよかった気がします。橘玲著作の愛読者として、基本的にファクトをもとに残酷な現実を受け入れています。その上でいうと、教育系の内容で、この手のタイトルはだいたい良くない方向にいく傾向が強い
「⚪︎⚪︎よりXX」
このタイトルだけ見れば、言いたいことが想像できますが、記事のオチもそうなっていないし、はっきり言って因果関係は微妙です。
朝ごはんを食べさせたから学力が高いのではなく、学力が高い家庭の生活環境は整っているので朝ごはんを食べる家庭が多い、というだけです。そこだけ真似してもあまり意味ない。
残酷な事実を最初に言うのであれば、もっとたくさんある残酷な事実に触れた方が良いと思います
"「朝食を食べさせるなど生活習慣が整っているから、学力が高くなりやすい」という因果的な推論が妥当だ"
"蔵書数と学力の関係については、「本が多いから学力が高い」のか「学力が高いから本が多い」のか、因果関係は判然としない。"