スーダン退避支援と軍声明 外国人ら、米英仏中に言及
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スーダン内戦の当事者は、スーダン国軍と緊急支援隊ですが、そのスーダン国軍の方が、「米、英、仏、中の国民は優先して退避を支援する」という声明を昨日出しました。
それに先立って、サウディアラビアの外交官らは、最優先で脱出させてもらっています。
しかし、昨晩になっても、首都ハルトゥームの国際空港で、スーダン国軍と緊急支援隊は、相も変わらず激戦が続いていて、大規模な爆発が観測され、米、英、仏、中も退避作戦を中止しました。
実際のところ、スーダン国軍と緊急支援隊が口約束しても何の安全保障にもならないので、各国は軍の特殊部隊などを活用した救出作戦が主な選択肢になります。
英軍はやる気です。
トルコも、明日、ハルトゥーム市内3カ所の集合地点に集まるように自国民に指示しており、何らかの救出作戦をやるつもりでしょう。現地に駐在するサウジアラビア大使館員らは、陸路で首都ハルツームから紅海沿岸の都市ポートスーダンに避難していたことが伝えられていましたが、そこから空路ではなく海路を使って対岸のジッダまで船での退避が始まったとのことです。
首都の中心部に近い主要な国際空港は、準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」が支配権を握ろうとしているため、激しい砲撃を受けており、空港を使っての退避が困難になっています。
準軍事組織との戦闘を続けているスーダン軍は各国の外交官などの国外退避について日本時間の22日午後6時すぎに「国外退避を希望するすべての国の退避が数時間以内に始まるだろう」と発表しています。
各国による自国民の国外退避作戦が進んでいるようですが、日本政府は邦人を無事に退避させることができるのか、続報を待ちたいと思います。