【提言】ビジネスパーソンよ、もっと「他人の頭」で考えよう
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注目のコメント
「哲学者たちの想像力をインストールする」というのは有効だなぁと感じました。私は哲学者でも哲学専攻でもないのですが、いち哲学好きとしては、1人の哲学者だけを追うのではなく、歴史の流れで複数の哲学者を追っていく方法は、ドラマが浮かび上がってきて面白いのでおすすめです。
「真理とは」「存在とは」とテーマを決めて読んでいくと、どのような議論がこれまでなされてきたがよくわかる感じです。
「真理」であれば、プロタゴラス→ソクラテス→デカルト→カント→ヘーゲル→レヴィ=ストロース→…みたいな感じで読むと、勝手にドラマがイメージでき、自分の中での「真理とは」の理解が深まっていきます。
余談ですが、哲学が苦手という方は「飲茶」さんの哲学入門系の書籍からスタートすると楽しく読み進められると思います!ネガティヴ・ケイパビリティのモヤモヤの状態は、とても共感します。そもそも世の中の大半は、グレーで出来ています。ですから、全てを白黒はっきりとすることは無理であり、常に即答をすることも限界があります。
キャリアの駆け出しの頃は、責任範囲も限られており割合白黒はっきりできる環境ですが、上司という立場になったり責務が広がっていくと、グレーの状態で進んでいくことを求められます。そういう時、モヤモヤの中ですぐに答えを出さなくて熟成するまで、待てる時もある一方、ビジネス上決断して進まなければいけない場合と、二極化するかと。
急に責任範囲が広がった頃、当時の上司に「霧のようなグレーの状態でも、決断して前に進む判断力が大切」と言われた自分に苦笑です。一方、モヤモヤのままにして答えが出るまで熟成させることも大事です。案外結論が出るまで、数年かかったケース多いと思います。
モヤモヤが始まる時こそ、その結果は大きい進化に繋がることが多いので、今ではモヤモヤが始まると、「モヤモヤさん、登場してくれて、ありがとう!」と、焦らず熟すことにしています。グレーの状態を受け入れ、楽しむことが大事ですね。情報や刺激と「常時接続」され、深い集中や思考、そして自分自身に向き合う時間が奪われている──そんなスマホ時代を豊かに生きるにはどうすればいいのか?
後編となる今回は、著者の専門分野でもある「哲学」に着目します。その理由と詳細は本文をご覧いただければと思いますが、個人的には「哲学の知識を『一問一答形式』で覚えてないか」という指摘にハッとしました。
日頃、ものを考えるにもまずは知識が必要......と比較的、知識比重高めでインプットすることが多いのですが、それをどう「使うか」という部分まで考えられていたかな?と、自問しながらのインタビューでした。