セブン&アイHD 井阪隆一社長ら続投へ 米投資ファンドの株主提案に反対
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注目のコメント
下に両社の資料のリンクも張った。以下所感。
①セブンの構造改革
直近セブンは構造改革を進めていると思い、それは資料からも窺える。逆に、ValueActの主張は、2005年に誕生してから18年経っても「構造改革」と言っていることなど、その動きが遅かったこと。
これだけのプレッシャーがなければ動かなかったとも言えるし、それで動き出している現状を否定するものでもない。
②食品中心の戦略
消費者としてはセブンの弁当などは美味しいと感じ、競争力だと思う。
ただ、それがグループ全体の競争力になっているかというと、そうであれば非コンビニ以外でももっと利益が創出されてほしい。それができないのであれば、その競争力は今のグループ形態でないとできないという主張は分からなくもないが、お互いに「悪魔の証明」領域だと思う。
③取締役提案はValueActの候補者は力不足が否めない
取締役に業務経験だけを求めるものではないし、セブンの資料は「自分の土俵」で比較したものではある。ただ、ValueActの取締役候補の方がパッと見で良い・強いという蓋然性は個人的には見当たらなかった。これだけキャンペーンを張るなかではもっと陣容を揃えられなかったか、もしくは揃えられなかったのはなぜか、といった部分が気になるところ。
④発表・論点は、お互いどっちもどっち
セブンは最高益や中計の上方修正、ここしばらくの株価を強調。一方でValueActは長期の株価を主張。上記のように最近こそ構造改革は進んでいると思うが、最高益とか上方修正は北米事業の円安・原油高メリットも効いていると思うし、最高益は自社比であってグローバルの長期の株価成長では負けている。
一方で、ValueActの質問も、フラストレーションが前面に出すぎている。なお、セブンが対話をしてきたことは今回の資料から窺える。
セブン資料
https://www.7andi.com/library/dbps_data/_material_/localhost/ja/release_pdf/2023_0418_ir02.pdf
バリューアクト資料(4月7日)
https://valueact.com/wp-content/uploads/2023/04/Shareholder-Questions-for-Seven-i-Board-vF.pdf