卵不足続く 外食チェーンで卵使ったメニューの休止広がる
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基本的に供給が優先されるのは量販のパック卵なので、スーパーの卵が欠品しているという光景にさほど遭遇しないのはそのためです。一方で加工用は引き続き鳥インフルの煽りを受けており、事態の改善の見通しはなかなか立っていません。採卵鶏は生まれてから5-6ヶ月ほどで卵を産むようになりますので、最低でも半年以上はこの影響が続くという見方もあります。
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動物愛護の観点で2025年以降は親鳥を狭いケージから開放して平飼いとしなければならない事が国際ルールで決まっています。平飼いになると値段は当然上がります。イメージ的には今の価格です。今回の卵の価格の高騰は鳥インフルエンザによる個体数の減少が原因ですが、実は数年先にこうなることが決まっている事は、知っておいて良いと思います。
「鳥インフルエンザの感染拡大で卵の供給が不足している」とありますが、本当にそれだけか? 鳥インフルエンザによる鶏の殺処分は1割程度と耳にしますが、今のたまご不足と値上がりは、たぶん、そんな程度で起きるレベルじゃなさそうです。
餌になる穀物が値上がりした上に円安が重なって鶏の飼育が大変で、卵を産む数が減った高齢の鶏が採算に合わぬと処分されてもいるようです。若鶏と入れ替えが進めば良いですが、そもそも生産コストが上がっているので養鶏業の継続に疑問を抱いて撤退する向きも出そうな気がします。かてて加えて安全で定評のある日本の卵は海外で人気があって高く売れるので、円安で相対的に貧しくなった日本で売るより有利とばかり輸出が急増してもいますしね・・・
https://www.asahi.com/articles/ASR276VB7R27UHBI03D.html
鳥インフルエンザだけが原因なら流行期が過ぎて夏になれば供給量が回復して値段も下がるはずですが、輸入に頼る飼料等のコストが資源価格の高騰と円安で上がったことが背景に隠れているなら、ことはそれほど単純ではないかも知れません。鳥インフルエンザの影響が一段落するだろう夏以降に向けて、さて、価格と供給にどんな動きが出て来るか・・・ (・・;しばらく休止の動きは続きそうです
【参考】「上場主要外食100社」卵メニュー休止状況調査
https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p230401.html