欧米で「WAGYU」人気が拡大、一般の間にも浸透
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日本を代表する和牛生産者とお話ししたときに、
「海外の人が和牛を育てるのは歓迎だ、和牛生産は血統だけで決まるわけではない。品評会が国内だけでなくワールドカップになれば和牛の価値向上と日本の生産者のレベルアップにもつながる」
と言っていたのがすごい印象に残っています。
注目のコメント
アジア諸国の所得向上や日本へのインバウンド観光客を通じて、日本の食文化が海外市場で広く認知されてきました。
日本の農林水産品・食品の輸出額は、2012年の約4500億円から2021年には1兆円を突破したそうです。
生産事業者や輸出業者と各都道府県の輸出促進や、在外公館やJETROによる支援、現地の日本食レストランなどとの連携などにより、日本の食品のブランド化が徐々に成功してきており、WAGYUブランドは代表例の一つです。
日本政府は、牛肉にとどまらず、野菜、水産品、加工品など日本の食品・農水産品全体の輸出をさらに後押しするべく、ターゲット市場の選定、輸入規制に関する相手国への働きかけ、JETROや在外公館による支援などを進めています。
インバウンドと輸出の好循環を通じ日本の農産品・食品をグローバルにブランド化していく。時間はかかりますが、成長期待が持てる分野のひとつですね。牛肉の消費量がウルグアイ、アルゼンチンに次いで世界第3位であるここブラジルでもWAGYUという言葉をよく見かけるようになりました。以前は高級和食料理屋さんのみでしたが、最近では肉屋チェーンなどでも見かけるようになりました。基本的には日本産の和牛ではなくオーストラリア産の和牛ですが、そもそも赤身の牛肉しか存在しなかったこの国ではまだまだ牛肉というよりも特別な環境で提供されるべき食材という感が強いと思います。
とはいえ、日本酒と同様に爆発的な伸びはないものの、200万人の世界最大の日系人コミュニティがあり親日家が多いブラジルでは着実に右肩上がりのマーケットがあるため、アーリーアダプターが反応し始めている今の状態で日本産の和牛を売り込んでいく価値は相当あると思います。
コーヒー王国ブラジルではスターバックスが2006年にサンパウロに進出した際、当初全く受け入れられなかったという歴史があります。そもそも安価でエスプレッソをクイッと飲み干す、もしくは砂糖を大量に入れたドリップコーヒーがコーヒーという飲み物であるという国民の認識であったため、「家庭でも職場でもないサードプレイスを提供する」というコンセプトを定着させるのに相当な苦労があったようです。地道な努力が功を奏して今ではブラジル国内で200店舗を超えるまでになりましたが、コーヒーだけではない顧客体験を提供するという手法は和牛を世界に広めていく上でも大きな示唆を示してくれていると思います。世界で一番美味いとされている牛肉の最高ブランドとしてWAGYUは定着しました。もちろんオーストラリアとかアメリカの和牛もあるわけですが、フランスブルゴーニュのワインが世界一のブランドになっているのと同様に日本産和牛もそうなれます。
ただし今の格付けの仕方や流通ではなかなか難しい。
まず、霜降りとかの見た目だけの格付けではなく、生産者の格付けをワイナリーの畑の格付けのように公的な枠組みを作るべきです。
同じA5BMS12の肉でも美味しいのと不味いのがあるのが良くないんですよね。安い和牛はそういうのが多くてそれを食って胸焼けするとかギトギトするとか言われてるわけです。
WAGYUMAFIAは日本産和牛を世界でブランディングしていきます。
https://wagyumafia.com