ルイ・ヴィトングループ本社にフランスの年金改革反対デモ隊が侵入 「億万長者から取り立てればいい」
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他の記事のコメント欄にもちらと書きましたが、富の格差拡大と手を携えて発展している「旧型」ラグジュアリービジネスは、現在、数字が絶好調かもしれませんが、その隆盛は「前方に氷山があることにうすうす気づいているタイタニック号上でのパーティー」。この記事のような状況が生まれたことを思うと、氷山との衝突は思ったより早くなるかもしれないですね。
富の格差が極限までいくと必然的に訪れる事態のリスクを、フランス革命を経験している国であれば痛感しているはずなのに。今年4月、Forbesの世界長者番付で、LVMHの会長ベルナール・アルノー氏が初の首位に立ったというニュースを目にした人も多いのではないでしょうか。しかもフランス人で首位は初めて。これまで首位だったイーロン・マスクを抜いて世界一の富豪となりました。
1月中旬から始まった、マクロン大統領の年金改革への抗議運動はフランス全土で起きていますが、耳を傾けず憲法院が合憲と判断し9月に施行となりました。国民の怒りが爆発し、世界長者番付で首位となったアルノー氏に怒りの矛先が向いたことも予想がつきます。
フランスは一般市民の力で様々なことを変革してきた国です。私がパリに住んでいた時もデモやストは絶えず起き、市民が声を上げていました。おそらく、9月の施行以降も、デモやストは繰り返されることでしょう。
政治に無関心な人が多いと言われる日本では、4月23日に統一地方選挙が行われます。
一般市民の力で少しでも社会を変えていくのであれば、特に若い人には投票に行ってほしいですね。年金の受給開始が引き上げるられる制度改革対する市民の怒りが、Forbesで世界一の富豪に祭り上げられた富豪に向けられるというトバッチリ。まさにフランスの格差社会を象徴する暴動。資金がないなら億万長者から取り立てればいいというのは理解できなくはないが、億万長者に抗議しても仕方ない。しかしながら日本って、こういう抗議への無関心さには逆に不安を感じてしまう。