米機密流出で21歳州兵逮捕 アクセス権限IT技術者、FBI
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ワシントン・ポストが容疑者の主催していたDiscordのグループを特定した記事の翌日、ニューヨーク・タイムズが容疑者の名前や居住地、経歴までを特定した記事を出しました。
https://www.nytimes.com/2023/04/13/world/documents-leak-leaker-identity.html
ソーシャル・メディア上で匿名で発信しても、政府やメディアなどがその気になればすぐに身元は特定されます。
これは、権威主義国家で政府を批判する投稿をする場合などでもいえることですが。
流出したのは、21歳の州兵でも見られる文書ですから、戦局に影響を与えられるようなものではありません。
容疑者は、オンライン上の高校生などから成る二十数人のグループで、これらの文書を見せびらかすことで、兄貴分のポジションを得て、さらにいい格好をしたくて、文書の見せびらかしがエスカレートしてしまいました。
州兵など40万人以上いますから、完全な防止は無理です。
こうやって逮捕して見せしめにするくらいしかないでしょう。
バイデン大統領の詳細な行動スケジュールとか、ウクライナ政府高官との通信とか、より安全保障に関わるような情報であれば、さすがに関わる人間は限られ、対処のしようもあります。機密文書の内容からもっと高いレベルからの漏洩かと思いきや、21歳の州兵とは驚いた。昨日の「ワシントン・ポスト」の報道内容からすれば、本人はゲームサークルのチャット内で、ごく少数の仲間に機密文書を見せることが目的で、政治的意図はなかったようだが、さすがに国防総省やFBIは見逃さなかった。今後は機密漏洩の罪でそれなりの罰則が科されることになるだろう。ただ本人がどうやってハイレベルの機密文書を入手して持ち出したのか、今後の捜査の進展に注目したい。
どんなにテクノロジーが進化しても人為的な情報漏洩はなかなか止められない。教育の重要性はここにある。ChatGPTも然り。利用するのをテクノロジーで制圧することは出来ないが、これからの人生にとって思考することの重要性を問うことができれば意味があるはず。