定年後「月10万円」稼げば安心? 長い老後を生き抜くための「基礎知識」
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年金制度ができた頃の定年は55歳。
その頃の稼ぎ手の中心であった男性の平均寿命は60歳代後半でしたから、定年後の10年強を年金で生活すればよかった。
今後は65歳定年が企業の義務になり、本人が希望すれば70歳までの雇用提供も努力義務となります。
しかし、今後は日本人の平均年齢は90歳に近づいていきます。70歳まで働いても20年近い「余生」が残る。政府は「100年安心」と言いますが、「制度自体は安心」でも「受給額が十分」ということではありません。
健康寿命を考えると全員が70歳以降も働けるわけではないでしょう。そのためにも在職中にそれなりの資産形成をしておかなければいけません。老後どんな生活を送るかによって、貯蓄額や稼ぎが決まります。日本では老後資金として2000万円必要というのが話題になりました。
米国シュローダーの調査によると、45歳以上の米国人労働者が快適な老後を送るためには約1.4億円必要と回答しています。これは平均値。過半数はこの半分以下でした。
これほど国によって価値観が違うので、人によって安心の度合いも変わってきます。月10万円あれば、年金にプラスし、預金を少しずつ取り崩していくとまずまずの暮らしができそうではあります。年金+貯蓄で老後の生活が出来た上で月10万円稼ぐのと、年金+貯蓄では生活出来ないので月10万円稼ぐのでは、意味合いが全く違います。
前者だと働くのは生き甲斐であり、後者だと働かないといけない訳です。
けれども、後者でも時給2,500円程度以上稼げる人ならば、苦ではなくやり甲斐につながっている可能性が高いです。
時給1,000円の人は月間100時間ですから、週25時間。これを続ける必要があるならば、やはり多少なりとも手に職をつけておき、なるべくやり甲斐に繋げたいところです。
あと、10万円稼げば良いと思って仕事をすると、支出もそれなりに増えるので、結局、12万円くらい稼ぐ必要があるので、その辺り留意しましょう。