Ubieが社員数250名を超えてもストックオプションを全正社員へ配布することにした理由
コメント
注目のコメント
一般的に日本の場合、VCから出資を受けている未上場スタートアップのStock Option Poolは10-15%ほどで、決められたpoolの中で誰にどれくらい付与するのかは各会社の方針によります。
Cクラスや特に重要なKey Personなど一部のメンバーに集中的に付与するケースの方がパターンとしては多いと思います。
一方で、全員に広く付与する方針は、等級や役職も作らずフラットな組織にしたいというUbieのカルチャーらしい取り組みだなと思います。
アーリー期から個人的に心の中で応援しているUbie社の成長、楽しみです!ユーザベースも多くの社員に配布するという点で、非常に近しい状況だったので、せっかくなので個人的な体験談をコメントしてみます。
自分が大学4年時にユーザベースにインターンとして入社したのが、2015年の5月。2015年の年末に、当時の代表だった梅田さんにSOの発行と新卒としての入社の打診をされました。当時はアルバイト契約だったため、その時点で社員扱いの業務委託契約に切り替えた記憶があります。当時はSOも今ほど普及しておらず、SOの意味も全くわからず、「入社したいと思っています。でも就活もします」という、なんと虫の良いことを笑、ぬかしていました(ユーザベースの経営陣は懐深く、契約は業務委託に切り替え、僕は意味もわからずSOの書類にサインしていました笑)。
その後、就活を経てユーザベースに入社し、自分の入社月でもある2016年10月に上場することになりますが、そこから数年間は自分が何株所持しているかも知らない程度の状況でした。
そのことはほとんど意識せず働いてきましたが、人生のフェーズが変わっていくに連れて、多少なりともSOというものがもたらしてくれるリターンが、人生を彩ってくれるというのはとても有り難く、それによって取れる選択肢が多少なりとも増えていることを実感しています。
最近は、新卒でスタートアップに入社する方も増えてきたと感じますし、学生の方にもSOのことを聞かれることも増えてきました。
それ自体を目的に入社すると、不確実性の高いもので、モチベーションがそれに左右されるのはもったいないなという風に思いますが、もし経営者やプロダクト、チームに賭けたいと思えるような会社に出会い、そのストックオプションがもらえるというのであれば、自身の努力がたとえ微小であってもその会社の成長につながり、その会社の成長が、自分の選択肢を広げてくれるという素晴らしい機会になると思うので、ぜひ若い皆さんにもそういう機会がもっと訪れるといいなと個人的なユーザベースでの体験を踏まえても切に思います!
一方で、リアリティとして遊んで暮らせるには遠い遠いリターンレベルです笑。末端の社員のレベル感だと多くのSOはリターン的にはその程度かなと(グローバルの上場や国内でも成長を経て時価総額が1兆円に近づくようなものであれば、それこそ人生が大きく変わってくる金額になるはず)。Nstockというスタートアップを中心にSOの見直しや考え方の変化が起きている中で、Ubieのような一般的にはSO付与を一部に限定するフェーズに入ったスタートアップが革新的な取り組みをするのはとても良い流れだと思います。