米新興企業へのベンチャー投資が急減、1-3月は前年同期比53%減
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多くのスタートアップがロシアのウクライナ侵攻前までに高めのバリュエーションでエクイティによる資金調達を行い、景気後退のこの一年はベンチャーデットで希薄化とダウンラウンドを避ける資金調達を行ってきました。通常スタートアップは18ヶ月〜20ヶ月(近年はもう少し長い場合も)の間のランウェイが確保できるだけのエクイティによる資金調達を行います。ですので、第二四半期にはある程度の資金調達ニーズが出てくるという見方もあります。
一方でスタートアップの資金調達ニーズが増加したとしても、VCサイドはバリェーションやスタートアップのユニットエコノミクスなどにかなり慎重になっており、一部の投資が集まる骨太なスタートアップと、VCから投資を見送られる脆弱なスタートアップに二極化が進むかもしれません。VCからスタートアップへの投資も落ち込んでいますが、VCから出資を受けているスタートアップのExit環境も厳しいQ1となりました。
USにおけるQ1のExit総額は58億ドルと、2021年度トータルと比較するとのわずか1%以下の水準に。
投資先がExitできない→LPの資金流動性が低下→VCの新規ファンドレイズも難航
とVCにとっても厳しい市況環境になっています。
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