HSBC、SVB英国部門を1ポンドで買収-ITセクターは一息
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注目のコメント
1ポンドなら誰でも買えると勘違いしてはいけません。
これは偶発債務(これから出てくる可能性のある訳のわからない債務)も含めて、そのリスクを1ポンドで飲み込むということで、個人が迂闊に手を出したら火だるまになりかねません。これは、色々なリスクを抱え込んだ不良債権などをDDを省略して売買する時に用いられる価格で、「備忘価格」というものです。
私も、モルガンで不良債権ファンドの仕事をしていた時に1円で入札して、それから債権を(時間とお金をかけて)マネタイズするということをやっていたので、ある意味懐かしい値付けです。HSBCにとっては、ここからが勝負です。引き受けさせられた感、ありますよね。
弊社は英国支店口座なので、ここに吸収されることになるんですが、詳細まだ確認できてないものの、HSBCは発券銀行なので資産がどこのグループに属するかって結構重要で。
SVBの英国のみHSBCの英国部門サイドに買収され、預金は英国内のみで分別管理されるとするなら、それにともなって預金者がチャイナリスク付加されるわけではないのかなと考えてるところです。1ポンドは株式の価値を指しているのでしょう。
おそらく、SVBの英国部門の資産と負債を時価評価した結果、負債のほうが大きかったのだと思われ、実質的に、HSBCはその負債過多の分を引き受けた(=その負債過多の金額で買収した)ということなんだろうと思います。
しかし意思決定が速いですね。