【図解】いまこそ、「異次元の10年」を振り返ろう
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歴史学者の與那覇潤氏は、2013年を「転向の季節」と呼ぶ。リーマン危機、東日本大震災、超円高と、どん底にあった日本が、前年の自民党への政権交代によって突如として「ポジティブ」に転向しました。13年にAKB48のセンターに立った指原莉乃さんは、いまだに芸能界の頂点にいます。
元日銀総裁の白川方明氏は金融政策を左右するファクターとして「時代の空気」を挙げます。與那覇氏の『平成史』には、異次元緩和と時代の空気の共振が活写されていました。
10年にわたる金融政策は複雑怪奇です。できる限りシンプルに直感的に理解できるよう、松嶋こよみデザイナーと構成を練りました。グラフも、最も直感的に本質が分かるもの数点に絞りました。10年を一気にレビューしてください。「輪転機をぐるぐる回してお金を無制限に刷る」異次元緩和。
とはいえ、タダでお金を印刷したらインフレになってしまうので、日銀は「国債やETFなどを買いまくる」ことでお金を増やしました。
しかし、苦労して作ったお金の大半は、眠ったままに。。
黒田日銀10年間のあゆみを、イラストとともにぎゅぎゅっとまとめました。んー。
マクロ経済学において、政府機関が取りうる政策として出てくるのは、
日銀が担っている金融政策と、
政府が担っている財政政策です。
この2つの両輪で経済に影響を与えているわけです。
それなのに、財政政策の方の記載が全然ないままで
果たして黒田日銀の論評って出来るんでしょうか。
まるで、自動車を前半分だけみて評価するようなものです。
よく黒田日銀を「異次元」と言われていますが、
私からすれば、日本政府の財政政策の方が異次元に見えます。
その最たる愚策と私が考えるのが消費税増税です。
量的緩和が2年で終わらなかったのは、
消費税増税で景気が腰折れしたからです。
コロナ禍前に、更なる増税までしています。
どれだけアクセルを踏んでも、一緒にブレーキを踏んだら無意味です。
マクロ経済学では、金融政策や財政政策を
インフレ率と失業率を見ながら決めるのがセオリーですが、
そのセオリーを理解していない人達が
日本経済を引っ掻き回しているのが現状だと考えています。
そういう視点で記事をまとめてほしかったですね。