いよいよ性能を上げまくっている「ジェネラティブAI」が、人間の「内面」をボロボロにしてしまいそうな理由
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注目のコメント
技術を技術そのものではなく社会的トレンドとして飛びつく言説には大抵うんざりするけど、この記事に関しては幾つも要点をついた面白いものだと思う。
「今回のセクション230を巡る裁判が示しているのは、インターネットの民間解放から30年が過ぎようとする今、この間に発覚したインターネット特有の諸問題については、そろそろ立法によって交通整理をすべきタイミングにある、ということだ」
これは確かにそう。具体的にもEUのDigital Service Actといった動きがあるし、生成系AIという新たなツールの登場や他国の選挙への介入工作を公言するロシアのオッサンといった、交通整理が求められそうな案件は確かに多い。
「ジェネラティブAIの利用によって、人びとが接する日常の文化の多くは、既存テキストの順列組み合わせで対処されたものであることを日々実感させられる」
あっはっは(笑) 以前から皆知っていたようで口にしなかった「不都合な真実」ですなぁ。
前段の「Web3から再びAIへ」という段、最近アムステルダムのMOCOというストリートアート等を展示する美術館に行ったのですが、ちょうどNFTをテーマにした展示がありました。
これがもはや回顧展というか、展示作品の大半はナイーブなアルゴリズムで組み合わせ生成したアイコン等にトークンつけて高額で売っていた時代の延長線で、大規模モデルが面白可笑しい画像を無償でバンバン生成してくれる昨今ではもはや古めかしさしかない。
「Web3ってのはそういうんじゃないんだよ」という声も聞こえてくるかもしれませんが、少なくともお金的にトレンドを引っ張ってきた多くの方面で「クリエイティブの化けの皮が剥がれた」のは事実で、一端幻滅期に入って社会に本当に必要なら必要な部分だけきっと出てくる結果待ちのフェーズだと感じています。
ちなみにMOCO、コロナ前からそれなりにアップデートされていて面白かったです。バンクシーの常設が売りなのは相変わらずですが、なんとなくバンクシーの画風って生成系AIで模倣し易そうな気がする。
ただストリートアートは実施に至るプロセスと時と場所というコンテキストがあってナンボなので、生成系AIだけでクリエイティブの化けの皮が剥がれるわけでもないなと他アーティストの作品を見ても感じました。