誤報だった「仙台・荒浜で200~300の遺体発見」 当時の担当記者が経緯を検証
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新聞社の海外特派員になってすぐに災害時の犠牲者に関する日本と海外の報道の違いに気づきました。海外の速報は「犠牲者は数百人に及びそうだ」など、数の詳細よりも規模感を伝えます。まずはどれだけ大変なことになっているかを知ってもらう。
日本の報道は正確性を求めて、ときに1の位までこだわり、犠牲者数が増えるたびに情報を更新していきます。その確認に時間と神経を使う。この震災のケースで言えば、200〜300の遺体は実際よりも多く報告されていましたが、数を正確に確定させるよりも、被害が甚大で救援がすぐにでも必要であると伝えることのほうが重要だったのだと思います。
注目のコメント
あの日、近くの多賀城で避難していた夜、電池が尽きかけていたガラケーの画面のテロップで流れてきたニュースでした。外のことなど全く分からなかったあの日、このニュースを聞いて同じ若林区にあった子どもの幼稚園が頭をよぎり絶望的な気持ちになったのを覚えています。
そして、あながち誤報でもないでしょう、あとで訪れて分かりましたが荒浜の被害はとても深刻でした。
心よりご冥福をお祈りします。